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成長期の子どもに最適の顎顔面矯正治療


顎顔面矯正治療 目次


このような方に向いています

① そろそろ永久歯が生えようとしているのに、乳歯がきれいに並んで生えている

写真A

写真B

写真C

写真D



上の写真A~Dは、一見きれいな乳歯の歯並びに見えます。しかし、(図A)のように乳歯と永久歯との大きさの差は、上あごで7㎜以上、下あごで5㎜以上もあります。永久歯がきれいに並ぶためには、7~8歳の前歯の交換期には、乳歯と乳歯の間がくっついていると、永久歯はきれいに生えてこれないことになります。


永久歯は乳歯より大きいためきれいに生えかわるには、写真E~Hのように、乳歯と乳歯の間にすき間ができた方が良いのです。生えそろった乳歯の歯並びのすき間は、正常な発育過程でできるすき間なのです。乳歯から幅の大きい永久歯へスムーズに生えかわるために、年齢と共に生じてくるすき間なので心配する必要はありません。むしろ、すき間がないのが問題なのです。このすき間は成長発育と共にできるので「発育空隙」とも呼ばれます。

写真E

写真F

写真G

写真H

年齢と共に、乳歯と乳歯の間にある程度すき間ができてくることが、あごがちゃんと成長している証拠です。あごの成長が遅れているお子さんは、永久歯の大きさにあったあごに拡げて成長を助けてあげることで永久歯がきれいに並んで生えてきます。歯ぐきの中で重なったり横向きの状態の永久歯の赤ちゃんも並ぶスペースができると自然ときれいに並んで生えてくれます。

② 生えてきた永久歯が重なっている

写真I

写真J

写真K

写真L


③ 生えてきた永久歯が横を向いている

写真M

写真N

写真O

写真P


④ 前歯のかみ合わせが反対になっている(下顎前突)

写真Q

写真R

写真S

写真T


写真Q~Tは、下あごに比べて上あごの発育が遅れがちの状態です。この場合、上あごの発育を進めてあげれば、下あごとのバランスのとれた成長となり、咬みあわせの受け口(下顎前突)もきれいに咬むようになります。(側方前方拡大装置とフェイスマスク使用)

グラフ


(図B)のように、上あごの成長は下あごの成長に比べ、成長の完了する時期が速く、10~12歳で成長が終了してしまいます。その後に下あごの成長のピークが来るので、受け口の治療はなるべく早めに治療を始めることをおすすめします。治療期間が2年としても8歳頃までには始めないと上あごの成長完了に間に合わなくなります。最近は見た目に受け口ではなくても、上あごの成長が悪いお子様が多いようです。上の前歯の歯並びが悪いだけでなく、鼻腔や気道の成長にも悪い影響を及ぼし、口呼吸・いびき・うつぶせ寝・睡眠時無呼吸症症候群などの状態が起こります。上あごの成長が悪い場合は、上あごの成長を促してあげることで歯並びだけでなく、これらの症状も改善されることがほとんどです。

<不正咬合によって、子どもたちの健やかな成長が妨げられています。>
  • アトピー、ぜんそく、アレルギーなどがある
  • 寝ぞうが悪く、いびきをかく
  • 猫背(前方頭位)で姿勢が悪い
  • いつもポカンと口を開けている

『あなたのお子さんやお孫さんは大丈夫ですか?』


お子さんのあごの発育不足の現状

お子さんの歯並びを心配されている親御さんが増えています。これは昔に比べて妊婦さんの栄養状態が良くなってきて歯のサイズは大きくなる傾向があるのに、軟食化の食事により噛む回数が減って、あごを含めた顎全体の発育が悪くなり、歯の並ぶスペースが不足した結果起こってきています。特に上あごの発育が悪いと、上の歯並びが悪くなるだけではなく、上あごに隣り合っている鼻の骨の気道(呼吸をするときの空気の通り道)を取り囲む骨の成長が悪くなって、気道が狭くなり、口呼吸になりがちで、風邪を引きやすい、扁桃腺や気道が腫れる、アレルギー、アトピー、いびき、狭い気道をカバーするために横向きやうつぶせに寝るようになります。もちろんそんな寝ぞうや姿勢の悪さは発育や健康に悪影響を与えます。

グラフ

顎顔面矯正とは

こうしたあご周囲の骨の発育不足を補って、健康を取り戻し、整った顔つきを作りながら歯並びを良くしていくのが顎顔面矯正なのです。
成長発育期であれば、早い段階ほど効果は大きく、整った顔立ちに発育させながら不正咬合の芽を摘んで悪くなる前に治すので「予防矯正」ともいわれます。6~12歳までに始めることをおすすめします。


顎顔面矯正治療の2つの段階

【1期治療】4歳~12歳

成長発育期にあごやその周辺の健全な鼻呼吸を確保すると共に、骨の成長を促して、永久歯の並ぶ土台を作る。


【2期治療】12歳以降

永久歯が生えそろい、骨格が完成してから歯並びを整える。(ワイヤー矯正)


治療方法

発育の遅れている状態を診断したうえで、歯に装置を付けて力をかけることで、あごの骨やその周囲の骨の成長を促します。装置は固定性(取り外しできない)なので、少し不便ですが、その反面確実な拡大が望めるので治療期間の短縮や、装置の調整が短期間で済み、保護者の負担もずっと少なくてすみます。

装置の種類

【上あごの装置】

Hyrax

Fan

TPA

Twin


MPA 上顎(前方けん引装置)


【あごの装置】


LA

症例

(症例1)

一見きれいな乳歯列ですが、こんなにそろっていては大きな永久歯の生えるスペースがありません。


下の前歯4本は永久歯に生えかわりましたが、生えるスペースが不足してデコボコになっています。


矢印


上の歯列の拡大で、永久歯の生えるスペースが確保されました。

矢印

上の前歯がきれいにそろいました。奥歯の生え換わりを待っています。


下の前歯4本もきれいに並び、奥の生えかわりを待っています。


(症例2)

あごが狭くて上の前歯が並びきれません。重なって生えてきました。


下の前歯が重なって、奥歯は内向きで歯列が狭くなっています。


矢印

奥歯も含めて上下の歯列を拡げました。前歯も並ぶスペースができました。並ぶ土台さえできれば歯は自然に並んできます。


奥歯を起こして拡げ、前歯の重なりもだいぶ改善してきました。


矢印


永久歯が生えかわりきれいに並んでいます。

(症例3)

上の前歯。永久歯の生えるスペースが足りません。側切歯が内側に重なって生えてきました。


下の奥歯も内側に倒れて永久歯の生えるスペースが不足しています。


矢印


上下共、歯列を拡げました。歯の並ぶスペースがとれてきました。

矢印


できたスペースに、永久歯が生えそろい、きれいに並びました。下の前歯は永久歯が2本足りません。(先天性欠損)

(症例4)

上の前歯が生えるスペースが足りません。上下の前歯が反対に咬み合っています。(受け口)


下の奥歯も内側に傾いています。前歯も重なっています


矢印


上の歯列を拡げて永久歯の生えるスペースを作り、MPAで上あごを前にけん引しました(前方けん引装置とフェイスマスク)。上の前歯に永久歯の生えるスペースができて、受け口の咬み合わせも治りました。

矢印


前歯の永久歯も生えてきて、きれいに並びました。奥の永久歯の生えかわりを待っています。

(症例5)

前歯の咬み合わせが反対咬合です。永久歯の上の側切歯の生えるすき間がありません。(受け口)


下の前歯も少し重なり気味です。     


矢印


上あごの臼歯を含めて歯列を拡げ、永久歯が生えるスペースを作ると共にMPA(前方けん引装置とフェイスマスク)で上あごを前にけん引しました。受け口は治りました。

矢印

側切歯もきれいに並んで生えてきました。奥の永久歯の生え換わり待ちです。


下の前歯もきれいに並びました。   


まとめ

この治療の特徴は、成長・発育期のお子さんの発育の遅れている顎顔面を追っかけて発育させてあげることで永久歯の並ぶ土台を作り、「整った顔」「きれいな歯並び」と「健全な鼻呼吸のできる顔面骨格」の成長を目指すもので、歯を抜いて並べることはほとんどありません。短期間に確実な結果が得られるのが最大の利点です。特に大きく遅れている(でこぼこや重なりのひどい)お子さん向きの治療法です。簡単な装置で見かけもさほど目立たず、期間的にも短いので費用もブラケット矯正に比べて半分程度に済ませることができます。歯並びだけでなく体の健康を左右する鼻呼吸と気道を確保して一生健康に生活できる土台を作ることは成長期にしかできない健康のための基礎作りです。

顎顔面矯正よくある質問

Q1 装置は目立ちますか?食事などの日常生活に支障はありますか?

歯の内側に着けるため、外側からはほとんど見えません。周りの人に見えて目立つという心配もありません。しかし、口の中で装置が大きな割合を占めるため、食事や会話に不自由を感じることもありますが、1~2週間で慣れてしまいます。また、食べ物が引っかかったりしますから食後は少し長めの歯みがきが必要です。日常生活の支障になることはほとんどありません。

Q2 拡大床の装置とどう違うのですか?

床の装置は自分で取り外しできるため、食事や歯みがき、学校生活に関してなどメリットはたくさんあります。しかし、最低1日12時間以上の装着が必要なため、頻繁に器具を取り外してしまうと、それだけ矯正の効果が薄れてしまうので自己管理が大切になってきます。一方、顎顔面矯正治療の装置は自分で外すことができないので効果は絶大で、床の7~10倍位のスピードで確実な拡大が可能です。ひどく歯並びが悪い人や気道の狭い人、成長の終わりが近い人は、顎顔面矯正治療が適しています。

Q3 管楽器やスポーツに支障はないですか?

少し吹きにくいですが、管楽器を吹けなくなるほどの支障はありません。運動時もひどくぶつかるなどのアクシデントがなければ支障ありません。

Q4 なぜ顔立ちが良くなるのですか?顔が大きくなることはないですか?

顔のバランスを計測して発育の劣っている所を成長させるので、歯並びは一時的に横に広がって見えることもありますが、それは骨に力を伝えるための途中経過で、最終的には歯も揃い全体の顔のバランスが良くなり、プロフィール(横顔)が整ってきます。

Q5 装置が壊れた場合、または作り替えで費用が別途必要ですか?

Ⅰ期治療、Ⅱ期治療ともに装置を何個作り替えても費用は同じです。期間中のすべての装置代が含まれています。ただし、フェイスマスクのパッド等の消耗品は別途お求め頂くようになります。

Q6 痛くないですか?

大きな装置が入るので痛いというより異物感が強いですが、数日ですぐ慣れます。また、上あごの成長が悪い人は高口蓋(上あごが湾曲し、口を閉じたとき舌が上あごに届かない)が多く、飲み込みにうまく舌を使えませんが、口の中の装置が舌を使っての「嚥下(飲み込み)トレーニング」にも有効に働きます。拡げ始めは1~2週間は歯が浮いた感じが出ることもありますが、痛いと言うほどではありません。

Q7 治療期間はどのくらいですか?

成長が止まる又は永久歯の生えそろうまで(およそ14~15歳)観察させて頂くことが基本ですから始める年齢によって期間は異なってきます。拡げたり、毎月装置の調整が必要なのは1~2年です。後は永久歯との交換や生えてくるのを待つ期間となり、1~2カ月に1回の来院ペースになります。