口臭の原因

こんにちは!丸尾歯科、衛生士の京極です。

今回は口臭についてのお話です。

口臭とは本人あるいは第三者が不快と感じる呼気の総称です。

発生源としては

①口腔内由来

②呼気ガス

③鼻腔内

に分類されます。

①と③の原因としては口腔内・咽頭部・鼻腔内の細菌による腐敗ガスの発生や唾液の分泌低下による口腔内の自浄作用の低下により、嫌気性菌が活発になることが挙げられます。(蓄膿症、舌苔の付着等)

②は血液中の臭気物質が原因となります。

腎臓の機能が低下すると尿素窒素やアンモニアが体の外に尿となって排出されず、血中の尿素やアンモニアの量が増加して口の中にも分泌されることが原因です。

その他のメカニズム(生理的口臭)

起床時の口臭

夜寝ている間、唾液の分泌が低下することで口腔内細菌が増加します。

口腔内細菌=嫌気性菌が活性化することにより唾液中の脱落上皮や血液成分、食物残渣などの腐敗物から臭いが発生します。

空腹時口臭

交感神経が優位になることで唾液が粘液性になります。

起床時と同じように口腔内細菌が活性化することで口臭を感じます。

また、空腹時にはケトン体という物質が作られ、これが呼気とともに排出されることで甘酸っぱい臭いとなることがあります。

加齢口臭

体力や口腔生理機能の低下から唾液が減少し、口腔内細菌が活性化され口臭が発生しやすくなります。

他にもホルモンバランスの変化による唾液の性状変化から起こる思春期口臭や生理・妊娠時口臭、飲食後の消化・吸収に伴う血中への臭気物質が呼気に含まれる飲食時口臭、緊張時に唾液が減り嫌気性菌が活発になることで起こる緊張時口臭などがあります。

〜口臭の検査方法〜

当院では4つの機械を導入し、口臭の原因がどこにあるのかを検査することができます。

(左)B/Bチェッカー 口腔内や鼻・口からの呼気をそれぞれ測定

(中央)アテイン 口腔内の嫌気性菌の活動をみて、空腹時や緊張時の口臭発生能力を調べます

(右)インキュベーター 採取した唾液を37℃に温めB/Bチェッカーでレベルを測定

オーラルクロマ 口腔内から息を採取し、機械にかけることで口臭の原因といわれる硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドの量を数値化。

検査・診断料は全て自費になります。

検査¥16,500  診断・説明料¥11,000

検査当日レントゲン撮影や口腔内写真撮影、歯周病検査、むし歯チェックがありますがこちらは保険内となります。

検査結果の説明や治療方針については次回来院時に院長から説明があります。

歯磨きによるコントロールの改善やデオドラント商品(洗口剤・タブレット・ガム)の使用、むし歯・歯周病の治療後口臭が改善されているかの再評価として半年から1年して初回と同じ検査を行います(測定料同じ)。

ご自身またはご家族の意見等で口臭がなくなったと思われる方は必ずしも再評価検査の必要はありません。

詳しい内容は当院ホームページをご覧ください。

検査当日はお時間(1時間〜1時間半)をいただきます。

事前にお伝えしたい注意事項もありますのでお電話かスタッフにお問い合わせください!