初期う蝕『脱灰』って何??

歯科衛生士の藤田です。

今回は初期う蝕についてお話します。

ご存知の通り、虫歯の原因は歯垢(プラーク)です。

歯の表面に付着した歯垢(プラーク)は食べかすではなく、その本体は細菌です。

細菌が食物の糖を取り込み、分解して酸を産生し、この酸が歯の成分であるカルシウムやリンなどのミネラルを溶解されることが脱灰という現象です。

皆さんの歯に歯磨きしてもとれない白くなっているところはありませんか?

それが脱灰です。

前回お話ししたように、エナメル質の成分は酸性に傾くたび(飲食のたび)に溶け出しますが、唾液が酸を中和し、溶け出した成分が再石灰化され、元の状態に戻ります。

唾液の再石灰化作用のように、生体には本来備わった抵抗力があるということです。

この脱灰と再石灰化のバランスが保たれていれば、むし歯にはなりません。

歯がむし歯になり、穴があくという現象は脱灰(細菌)と再石灰化(生体の抵抗力)が競争をして惜しくも細菌が勝ってしまったということです。

また、生え始めや生えかけの永久歯は、エナメル質や象牙質が未熟なため虫歯になりやすいため、保護者の方はお子様の仕上げ磨きとこまめなフッ素の使用が重要です。

成人の場合、露出した根の部分も虫歯になりやすいので、歯茎が下がってきている方も要注意です。

むし歯予防のためには、原因である歯垢(プラーク)をゼロにできれば良いのですが、これはなかなか難しいです。

そこでプラークの増殖を抑制し、悪影響を及ぼさない程度にいつもコントロールしておくことが必要です。

つまり、

歯ブラシなどによる『プラークコントロール』が最も大切なのです。

歯ブラシによる歯磨きに加え、歯間ブラシやデンタルフロスを使用して歯と歯の間の汚れを取り除くことも重要です。

歯科医院で自分に適した器具や磨き方のチェックを受けましょう。

また、虫歯の原因となる甘いものを摂りすぎないこと、間食を少なくすることも有効です。ただし、人によって口の中に常在する菌の数や種類が異なるため、虫歯になりにくい人もいれば、虫歯になりやすい人もいます。定期的な歯科健診により、プラークコントロールの状態とむし歯の進行状態のチエックが必要になります。

さて、では脱灰して白くなった部分はどうすればよいでしょうか?

実は、初期う蝕の状態では、削らずにフッ素塗布をすることがあります。

フッ素を塗ることで大きく3つの効果が見込めます。

・再石灰化の促進

・歯質の強化

・酸を抑制

まず、フッ素イオンは再石灰化を促進する働きがあります。

フッ素を塗布することで、歯の再石灰化(修復)が進みやすくなります。

さらに、フッ素を塗布すると、歯の表面が強化されます。元々歯の表面のエナメル質は酸に弱く溶け出しやすいものです。しかし、フッ素塗布をすると酸で溶け出しにくい結晶を作るため、歯を溶かす脱灰が進みにくくなるのです。

そもそもフッ素には細菌の活動を抑制する作用もあります。

歯が溶け出すのを抑えて再石灰化が進み、歯の修復を促すのがフッ素塗布の効果です。

毎日のプラークコントロールに、フッ素を加え、効果的に初期う蝕を予防しましょう!!

飲料のpHと虫歯の関係

こんにちは、歯科衛生士の橋本です。

今回は皆さんが普段から口にすることの多い飲み物とむし歯の関係についてお話します!

砂糖を含む食品を摂るたびに、お口の中が酸性になることで虫歯のリスクが高くなることをご存知の方は多いと思いますが、それが飲み物によっても引き起こされることはご存知でしょうか?

食事の場合、食品に含まれる糖質が菌によって分解されて酸が生まれる場合と、食品自体が酸性のものの場合があります。

それと同様に、飲み物にも糖質が多く含まれているため酸が発生しやすい場合と、炭酸などの元々が酸性で出来ているものは虫歯のリスクが高いとされます。

また虫歯を作らないためには、糖質の「量」だけではなく「口に入れている時間」も大切になってきます。

そのため食べ物だけでなく、お口の中に停留しやすい飲み物にも注意が必要です。

特に糖質の多く含まれる『清涼飲料水』を頻繁に口にすることは虫歯リスクを高めます。

清涼飲料水と聞いて、1番最初に思いつくのはスポーツドリンクですよね?

スポーツ飲料やアミノ飲料は、熱中症の防止には有効なので、運動の際には必要ですが、実はこれらは砂糖を多く使っているからだけでなく、かなり酸性度が高いため虫歯になりやすいのです。

しかも、一度にゴクゴク飲みきらず少しずつ時間をかけて飲むため、お口の中に停滞する時間が長くなり、むし歯リスクが上がってしまいます。

では、どれくらい酸性度が高いのか他の飲み物と比べてみましょう。


酸性度は㏗という値で表します

通常、お口の中はph7の中性を保っています。

しかし、歯のエナメル質は㏗5.5以下で表面が溶け始め(脱灰)るのです。

歯のエナメル質はからだの中で一番硬い組織と言われてますが、実はほんのちょっとの酸性でも溶けはじめ、長期間、酸性に晒されると穴があいてむし歯になってしまうのです。

これは飲料のphを表した図です。


・スポーツドリンク:㏗3.3(酸性)
・炭酸飲料、乳酸飲料:㏗2.9(かなり酸性)
・緑茶:㏗6.4(中性)

このように、スポーツドリンクや炭酸飲料などは歯に対してあまりオススメできない飲み物だといえます。

他に、体に良いからとお酢などの飲みものを常飲されているかた、お酢そのものは酸性食品にあたるので、要注意です。

また、ペットボトル症候群というものもあります。
これは、スポーツドリンクや清涼飲料水などを大量に飲み続けることで起きる急性の糖尿病のことを言います。
10代~30代の若者に多く発生します。

原因は、のどが渇いた時に糖分が多く入った飲み物を摂取することで血糖値が急激に上がり、さらにのどが渇く、という悪循環に陥ってしまうからです。

水やお茶ならこのようなことは起きないので、のどが渇いた時は水やお茶にしましょう。

皆さん、これを読んで普段お口にされる飲み物についても考えていただけたら嬉しいです!

「子どものお口育て隊」始動!

 

こんにちは。丸尾歯科の冨田です!

丸尾歯科では、今年から「子どものお口の発達と健康」について

ブログやLINE、インスタグラムなどのSNSで発信してきましたが、

あふれる思いをママたちに直接伝えたいと、「子どものお口育て隊」を発足!

院内を飛び出し、縁あって、

子そだてひろば「くーふぁん」さんに毎月1回の出張講座に伺わさせてもらうようになりました✨

 

講座では、「赤ちゃん歯科って何?」「授乳と抱っこについて」「離乳食について」を2回に分けてお話しします。

 

では、8、9月の講座の様子をちょっぴりご紹介(^^♪

保育士兼歯科助手の季羽が分かりやすく、丁寧にパネルや赤ちゃんの人形などを使い説明しました。

正しい抱っこの仕方について 

 

抱っこひもの留め具の位置について

 

スプーンの使い方について

 

質問タイムもあり、同行した衛生士が赤ちゃんの歯みがき時のお悩みにもお答えしました。

 

初めての試みで上手く伝えることができるかとスタッフ一同不安でしたが、聞いてくださるママたちやくーふぁんのスタッフさんが温かく見守ってくれましたのでスムーズ?に進めることができました(笑)。

そして、終始赤ちゃんたちに癒されっぱなしでした♡

 

直接対面してお話することで、

この子たちのお口を育てる力になりたい!

分かりやすく伝えるにはどうしたら良いか?

という思いが強くなっています。

 

一人ひとりの顔を思うと次回準備も楽しいものです🎵

 

 

「子どものお口育て隊」が伝えたい、

赤ちゃんの時期に知って頂きたいお子さんのお口のはなし。

現在、子どもの虫歯は昔に比べ減ってきていますが…その一方で、

姿勢が悪い、お口がいつもポカンと開いていて口呼吸、歯並びや咬み合わせといった口腔機能に問題のあるお子さんが増えてきています。

しっかりした顎の成長やきれいな歯並び、正しい呼吸や姿勢を身につけるためには赤ちゃんの時期がとても大切なんです。

・おっぱい、ミルクの飲み方

・抱っこの仕方

・食べる練習

・離乳食

などについてをお話しています。

赤ちゃんの時期に覚えたお口の使い方がその後の健康に繋がっていきます。

言葉も分からない赤ちゃんの口の力をつけるのは大変だと思われますか?

大丈夫、特別なことをするわけではありません。

日常の生活の中でちょっとだけ気をつけてほしいのです。

私も小さな子どもを持つ親ですが、このような話を知り本当に良かったと思っています。

皆さんもお子さんのためにもぜひ取り入れてみてください。

今後も私達「子どものお口を育て隊」は、大切なお子さんのお口の力を育てるお手伝いします!!

 

「子どものお口の育て方」ブログ

子どものお口の育て方

歯とお口の健康についてのお悩み事は、LINEにて相談を受け付けております。

LINE ID:smile5551

※診察中の合間に返信致しますのでしばらくお時間を頂くかもしれませんがご了承ください。

スプーンの使い方

 

今回は離乳食での『スプーンの使い方』のお話です(^-^)

 

食べる意欲や、お口や体の発達のためにも手づかみ食べをおすすめしていますが、離乳食を食べさせる時にはスプーンも使用しますよね。

スプーンを使う時にも、お口の発達のために押さえてほしいポイントがあります!

 

まず、スプーンをお子さんのお口に近づける時に、上からではなくお子さんのお口と水平にしましょう。

 

そしてお口に入れる時のポイントは

①まずお子さんの下唇にスプーンを置きます。

 

②お子さんが自分で上唇を下ろしてお口を閉じるのを待ちます。

(注意)お母さんがお子さんの上あごにスプーンをこすりつけないようにしましょう!

 

③お子さんが自分で頭を動かしてスプーンを抜くまで、お母さんは手を動かしません。

 

 

 

大切なのは、お子さんが自分でお口を動かすことです。

 

しっかり上唇を動かして食べ物を取り込むことで、口腔機能の発達につながります。

 

そしてもう1つ、お口に運ぶペースに気をつけましょう!

 

お子さんがまだお口をもぐもぐしている時から、次の一口をお口の前にスタンバイしていると、お子さんも急かされているようでしんどくなってしまいます。

ごっくんしてから、次の一口を近づけましょう。

 

慣れてくると、お子さんの方からお口を開けて食べ物を取り込もうとするようになってきます(^-^)

 

「食べてほしい」という思いから、スプーンをグッとお口の中に入れたり、食べさせるスピードが速くなったりしてしまいがちですが、お子さんの食べる意欲のためにも気をつけてみてくださいね(^-^)

 

保育士兼歯科助手 季羽まり子

 

巷で話題のTCHって何?

こんにちは、歯科衛生士の徳本です。

今、あなたの上下の歯は当たっていますか?

離れていますか?

上下の歯がどこか当たってると答えたかた・・・

実はそれはお口の中にとって、とってもよくないクセです。

そのクセがTCH。

TCHとは、Tooth Contacting Habitの頭文字をとったもので、『上下歯列接触癖』のことです。

「えっ!?歯は常に噛み合っているものじゃないの?」

と思われてる方がいるかもしれません。

本来、人のお口は、

くちびるを閉じていても上下の歯の間には、1~2㎜の空間(安静空隙)があるのが健全な状態です。

人は1日の中で上下の歯が接触するのは会話中や食事の時だけで、時間をトータルするとおよそ20分以下です。

TCHの主な症状や兆候には・・・

・舌の縁や頬の粘膜の内側に歯の圧痕がついている!

・詰め物や被せ物が欠けたり、外れやすい!

・調整しても入れ歯が痛い!

・こめかみが重く、首や肩こりがひどい!

・歯の不調を感じて歯科医院を受診したが、問題ないと言われた!

・治療後、噛み合わせの違和感が消えない!

以上のチェックに当てはまるものがひとつでもある方は、TCHがあるかもしれません。

くいしばりとTCHの違いは・・・

強い力がかかる歯ぎしりや食いしばりは、力のかかり具合が強い一方で、短時間でも不快感や違和感があるため自覚する方も多くなります。

ですがTCHは本人も気付かないような弱い力が継続してかかります。

歯に継続的な力が加わると、まずは歯根膜(歯を支えている骨と歯根の間にある薄い膜)や歯肉が圧迫され、血行不良や神経障害などが起こります。

その結果、痛みや、知覚過敏、咬合異常につながると考えられています。

また、歯周病の歯の場合、弱い力で歯を揺さぶられるため歯の動揺が起こり、歯周病の悪化が加速します。

TCH改善方法・・・

無意識で行っているため、本人が気付きにくいTCH。

「まずはご自分が上下の歯を噛み合わせるクセがあるかどうか気付くことが大切」

もしクセがあるならば、気付いたその時に歯を離してリラックスすることが重要です。

そこでとっても簡単でピッタリな方法をご紹介!

『貼り紙法』といいますが、用意するものはメモやふせん、そしてペンです。

1 .メモやふせんに「歯を離す」「リラックス」「力を抜いて」等の言葉を書く。

2. 職場や家の目につくありとあらゆる場所にメモをはる。

3. メモを貼った場所や歯を離すことは忘れる。

4. メモを目にした時に接触していれば一度肩を上げ、ぐっと咬んで「アッ」と言いながら一気に脱力して、リラックス。

注:接触させないよう、日頃から意識して口を開けておく行為は逆効果になるので絶対に止めましょう!!

今度は開口筋を疲労させ、新たな症状が出る原因になります。

あくまでも、無意識でもリラックスした状態をからだが覚えることが大事です。

お口の健康のため、全身の健康のために日常生活の中でのクセを見直し、TCHをなくしていきましょう。

 

音波ブラシ「ソニッケアー」

こんにちは、歯科衛生士の高木です。
皆さんは『電動歯ブラシ』って使ったことはありますか?

電動歯ブラシには、
「回転式」と「音波振動式」の二種類があります。

「回転式」は丸型の小型ブラシを採用しているものが多く、振動が強く、歯茎への刺激がありブラシの毛先が当たった場所しか歯垢が落ちないので時間をかけて磨く必要があります。

「音波振動式」は、1分間に約31,000回の高速振動によって発生する音波水流が歯垢を落としてくれ、回転式に比べ振動が少なく歯や歯茎に優しいうえに、なんと約2分というわずかな時間で磨けるのです。

当院ではフィリップスのソニッケアーを取り扱っています。

本体が以下の三種類ありますので、用途によってお選びいただけます。

 

 

 

替えブラシの種類も豊富で、歯の間の汚れが気になる方や矯正中で磨きにくい方、歯の黄ばみが気になる方など、
さまざまな性能のブラシが揃っています。

 

音波ブラシの能力を最大限に発揮するための3つのポイント

1.角度は45度

2.押し付けない

3.手の動きは最小限

 

私は家で『ダイヤモンドクリーンスマート』を使い続けていますが、

通常の歯ブラシでの歯磨きより短時間で済み、歯の表面も非常にツルツルになるので、とても気に入っています♪

電動歯ブラシ自体がはじめてだったので最初のうちは、振動が一番弱い状態で磨いても振動が強く感じ、知覚過敏になってしまわないか心配でしたが、半年以上使い続けても特にそういったことはおきませんでした!

ただ、歯と歯の間もこれ一本でお口全体隅々まで磨くことは難しいです。

歯間ブラシやフロスの併用が必要です

が、今までの手で磨く歯ブラシ10分に、さらにフロスや歯間ブラシなどを使っていたことを考えると、

手磨き10分同等の歯垢除去が、歯間ブラシ・フロス込みでも4~5分で終わるので、

忙しい方は時間短縮に非常にいいです。

また、通常の歯磨きの仕上げみがきとして使用するのもオススメします。

ご興味があれる方は来院の際にスタッフにお声かけくださいね!

 

シトラスリボンプロジェクト

こんにちは!受付の桑田です。

まだまだ暑い日が続いてますが、いかがお過ごしですか?

コロナもまだおさまりそうもまりませんが、

みなさんは

「シトラスリボンプロジェクト」

をご存知ですか?

「シトラスリボンプロジェクト」とは、

コロナ禍で生まれた差別や偏見を無くそうと愛媛の有志が作ったプロジェクトです。

愛媛県特産の柑橘にちなみ、シトラス色のリボンを身につけて、

「ただいま」「おかえり」の気持ちを表す活動です。

「ただいま」「おかえり」と言い合える街なら安心して検査を受けることができ、ひいては感染拡大を防ぐことにつながります。

たとえウイルスに感染してしまっても、誰もが笑顔で暮らせる街に、いつもの暮らしを取り戻せるように願いを込め生まれたプロジェクトです。

心から「ただいま」「おかえり」と言えるなら、感染者や家族、医療従事者への差別や偏見が広がることを防ぐこともできます。

こんな素敵な取り組みが愛媛から生まれたんですよ!

丸尾歯科でも「シトラスリボンプロジェクト」に賛同しています!

 待合室にはリボンを作るセットも置いてありますので、ご自由にお持ち帰りください!

シトラスリボンの作り方は↓↓↓↓↓ 「ちょびっと19+」 https://citrus-ribbon.com/(引用元)

スタッフもみんな手作りして身につけています!

もちろん丸尾歯科では、引き続きコロナ感染対策として検温、消毒を徹底していますので、安心してお越し下さい!

まだまだ大変な日々が続きますが、みんなで乗り越えて行きましょう!

 

 

☆☆丸尾歯科はシトラスリボンプロジェクトに賛同しています☆☆

#ただいま  #おかえり
#っていいあえるまちに
#citrusribbonfromehime

歯が溶ける酸蝕症とは

こんにちは!丸尾歯科衛生士の京極です。

今回は酸蝕症についてのお話です。

みなさんは「酸蝕症」という歯の病気をご存知ですか?

酸蝕症とは

酸度の強い食べ物や飲み物を摂取したり、逆流した胃酸に日常的にさらされることにより、

歯が病的に溶けて、傷んでしまう症状をいいます。

この酸蝕症、むし歯や歯周病に続く第3の歯科疾患として注目されているのです!

歯は元々『酸』がとても苦手です。

体の中で一番硬い歯ですが、酸に触れると化学反応を起こしてすぐに溶けてしまいます。

なのに歯が溶けてなくならないのは、唾液が酸を洗い流し、中和して歯を守ってくれているからなんです。

しかしこの唾液の能力にも残念ながら限界があって、強い酸にさらされ続けると再石灰化が間に合わないことで歯が溶けてしまうのです。

酸蝕症?自分には関係ないと思っているそこのあなた!

国内の実態調査では10代から80代の幅広い年代を通じ軽度なものまで入れると、4人に1人が酸蝕症になっていると言われています。

4人に1人は多いですよね(^_^;)酸蝕症は現代の食生活や生活習慣と関わりの深い病気です。

さて酸蝕症とむし歯、両方とも歯が溶ける病気ですがこの二つの病気の決定的な違いは「被害の範囲」です!

むし歯はプラーク(歯垢)に住むむし歯菌の出す酸により限局的に歯が溶けます。進行すると穴が開いて痛みが出ることも。
一方酸蝕症は、酸に触れた歯面全体が広範囲に溶けます。まず表層のエナメル質が溶け、進行すると象牙質がむき出しに。知覚過敏が起きやすいです。

そして怖いのは酸蝕症で硬いエナメル質が溶けて薄くなった所にむし歯ができると進行が加速してしまうことです。

また、酸で軟らかくなった歯は歯ブラシの摩擦による磨耗、歯ぎしりによる咬耗も病的に進行しやすく、トラブルが拡大しやすいのも特徴です。

酸蝕症で歯が溶けてさらに歯の側面は磨耗、噛み合わせは咬耗しています。
歯の原型が無いほどです。恐ろしい…

そんな怖い酸蝕症。原因の一つは胃酸です。

逆流性食道炎や摂食障害により繰り返される嘔吐により、口の中(歯)が胃酸に触れることで酸蝕症を引き起こしてしまいます。

胃酸は強酸性ですので放っておくと歯の裏側や奥歯のほうから歯が溶けはじめ、よく噛めなくなったり知覚過敏を引き起こすこともあります。

酸蝕症は現代病とも言われていますので、何かとストレスの多い昨今逆流性食道炎や摂食障害のある方も増えていると思います。

もう一つ酸蝕症が現代病と言われる理由として、酸性食品によるもの。

季節物だった柑橘類が一年中手に入るようになったり、お酒も果汁たっぷりのチューハイやワインを飲むことが増えたことにあります。

そして子供達が大好きなおやつはコーラや柑橘ジュース、グミや梅菓子といった酸性のものがどこでも手に入り、酸に触れることが増えました。

さらに注目すべきなのが健康志向です!

健康の為に柑橘系果物を食べたりお酢を飲んでいる、乳酸菌飲料を飲んでいる等、

意識の高い人ほど熱心に続けるため、リスクが増大します。

酸蝕症を防ぐために重要なのは「酸性飲食物の過剰摂取」に気付いて唾液が歯を守ってくれる範囲で、体だけでなく歯の健康にも気を配ることです。

先ほどちらっとジュースやおやつも原因と言いましたが酸蝕症は大人だけでなく子供にも注意が必要です。

乳歯や生えたての永久歯のエナメル質は未成熟で軟らかく、むし歯にも酸蝕症にもなりやすいのです!

赤ちゃんがぐずったら哺乳瓶でジュースを飲ませる習慣があると、前歯の裏側に酸が集中的に触れ、むし歯、酸蝕症の原因になります。

発熱時にイオン飲料を飲ませた後はガーゼで歯の裏側を拭ってあげるといいです。

炭酸飲料や体に良いとCMでもお馴染みの乳酸菌飲料や栄養ドリンクも、酸味や炭酸が強いものはちびちび飲んでしまいがちですが、ちびちび飲むことでお口の中がたびたび酸性になるのでリスクが高くなります。

ちびちび飲むのはやめたり、飲んだ後にお水やお茶を飲んだりうがいするなど工夫してダメージを少なくしましょう。

そして健康の為に柑橘類を食べたりお酢を飲んでいる方も、カプセル入りのお酢に代えたり、薄めたり、先程同様飲んだ後にお水やお茶を飲む&うがいするようにしましょう。

そしてそして暑い夏!

晩酌にビールやチューハイ、ワインを飲まれる方!最高ですよね(^o^)

余韻に浸りながら眠りたいところですがこれら酸性の高い飲み物を飲んで、そのまま寝てしまうことでリスク増大です。

寝酒しないことと、一緒におつまみを食べることで唾液の分泌を促すようにしましょう。

ジョギングや筋トレをした後にスポーツドリンクを飲む方や、子供さんで部活動の間や後にスポーツドリンク飲んだり今だと熱中症対策でスポーツドリンクを飲まれる方多いと思います。

運動中は唾液が乾いて唾液の自浄作用(洗い流す作用)がきかず酸蝕症のリスクが増大します。

なるべくお茶かお水を飲み、熱中症対策でスポーツ飲料を飲んだ場合も、後でお茶やお水を飲みましょう。

上の表は普段飲んだりスーパーなどで手に入れやすい飲み物のpHを表示したものです。水色で区切ってあるところが歯のエナメル質が溶け出すと言われる臨界pH5.5(むし歯を想定したpH)です。これを見ると牛乳やお水、お茶以外はほぼ臨界pHを下回る(酸性)飲み物です。コーラや栄養ドリンクはpHが低くつまり酸性度が物凄く高くコーラにいたっては砂糖の含有量が多いのでむし歯予防の観点からもおすすめしません。

スポーツドリンクのpHもpH3.5と低いですね。

熱中症予防や発熱時の摂取の仕方も気を付けたいですね!

酸蝕症予防はむし歯予防と共通する事が多いのですが以下のように

・ちびちび食べたり飲んだりしない

・酸性の食べ物や飲み物を摂った後は水かお茶を飲む

・酸性の食べ物や飲み物を摂った後はすぐに歯磨きせず、水でうがいしてから歯磨きする(ゴシゴシ磨かない)

・健康の為お酢を摂取するならカプセルタイプを選ぶ

など、暑い夏、体の健康を守りながら歯の健康も守って行きましょう!

子どものお口ポカンについて

 

こんにちは!丸尾歯科、保育士兼歯科助手の季羽です。

お子さんがテレビを見ている時など、お口がポカンと開いていることはありませんか?

今回はお口ポカンがなぜ良くないのか、また改善するにはどうしたらいいのかについてお伝えしたいと思います。

唇の周りの「口輪筋」という筋肉が弱いと、お口がポカンと開いてしまいます。

「口呼吸を引き起こします」

まず、お口ポカンは口呼吸につながります。

鼻呼吸では、鼻の粘膜に生えている細かい毛が空気清浄器のような役割をしてくれていますが、

口で呼吸をするとウイルスや細菌などを含んだ空気を直接体の中に取り込んでしまうため、

風邪や咽頭炎などの感染症にかかりやすくなってしまいます。

寝ている時の口呼吸・・・・・・

舌が下がり気道が狭くなるためいびきをかきやすくなり、眠りが浅くなりがち。

そうすると、日中ボーッとしてしまい、授業中など集中力がなくなってしまいます。

「お口が乾燥します」

また、お口が開いていると、唾液が蒸発してお口の中が乾燥してしまいます。

唾液には虫歯を予防してくれる働きがあるので、唾液が減ると虫歯になるリスクが高くなってしまいます。

お口の乾燥は口臭にもつながります。

お口が開いていると、自然と顎が上がって猫背になっていませんか?

お口ポカンは姿勢も悪くなり、歪んだ無理な姿勢が噛み合わせや歯並びにも影響してしまいます。

このように、お口ポカンは全身の健康や発達に影響を与えてしまうのです!!!!!

『治療方法は・・・・・・口輪筋を鍛えましょう!!』

お口ポカンを改善するには、口輪筋を鍛えましょう!

①あいうべ体操

簡単にできるのが、「あいうべ体操」です。

「あー」「いー」「うー」「べー」とゆっくり大きくお口を動かしましょう。

詳しくは動画をご覧ください↓↓↓

お子さんだけでなく、お父さんお母さん、そしておじいちゃんおばあちゃんの健康のためにもおすすめ!

家族みんなで「あいうべ体操」をやってみましょう(^-^)

②ペットボトルトレーニング

続いてペットボトルを使ったトレーニングもご紹介します。

このように、ペットボトルの先に大きめのボタンをつけた糸を巻きつけます。

ぺットボトルに少量の水を入れ、ボタンを上唇と下唇でくわえてペットボトルを持ち上げます(歯で噛まない)。

3分間キープを、1日3セット目標にしてみましょう。

慣れてきたら、水の量を増やしていきます。

③吹くトレーニング

また遊びの中で自然と口輪筋を鍛えることができるのが「風船」。

手で吹き口をおさえずに、唇でくわえて風船をふくらませることができるかチャレンジしてみましょう♪

風船以外にも、吹く遊びはおすすめです(^-^)

丸尾歯科では、毎年8月に口輪筋の強さを無料で測定する「くちびる甲子園」というイベントを行っていて、今年もたくさんの方に参加して頂いています。

気になる方はぜひ測定してみてくださいね。

お薬手帳について

事務長の亀田です。
今回はお薬手帳についてお話します。

●お薬手帳とは?

お薬手帳は、いつ、どこで、どんなお薬を処方してもらったかを記録しておく手帳のことです。

医師・歯科医師や薬剤師が「どのようなお薬を使っているのか」が判断できて、あなたの服薬治療をお手伝いしやすくなります。

また、他の病院などでお薬をもらうときにも、医師・歯科医師や薬剤師にお薬手帳をみせることで、同じお薬が重なっていないか、また飲み合わせ等についての確認も行ってもらえます。

それにより、重複・いけない飲み合わせによる薬の害からあなたの体を守ります。

 

 

●お薬手手帳を持っていれば役に立つ

お薬の名前を聞かれたときに、お薬の名前を憶えていなくても、お薬手帳があれば見てもらうだけで相手に伝わります。

近年、ジェネリック医薬品も普及してまいりました。

お薬の名前は全く違うものでも、有効成分は全く同じものということもあります。そんなときにも、医師・歯科医師や薬剤師がしっかりと重複がないように見てくれます。

また、過去のお薬の記録があるので、起こったことある症状に対しての有効なお薬の情報や起こったことのある副作用がわかりやすく、あなたの治療をより良いものにできます。

お薬手帳は、診察時のみ携帯するのではなく、普段から持ち歩くことが大切だと言われています。

災害や外出時に急な事故にあった時など、「お薬手帳」を携帯することで、あなたの服用している薬の内容・履歴が分かり、医療機関などによる救急救命処置等が円滑に行いやすくなります。

●歯医者でもお薬手帳を見せましょう!

お薬手帳は薬局や病院へ行くときにお持ちになる方が多いと思います。

歯医者さんでは家に持って帰ってもらうものだけではなく、お口の中に直接使用するものが多いので実感しにくいと思いますが、治療でも様々な薬剤を使用しています。

例えば高血圧症や脳梗塞になったことがある方などは血液がサラサラになるお薬を飲まれていたりしますが、その状態で抜歯などを行うと血が止まらなくなってしまい大惨事につながるかもしれないのです。

歯医者だし内服薬や外用薬などは関係ないと思われがちですが、人体は全てつながっています。

予診票など書くのが面倒くさかったり、問診でわざわざ言うほどのことでもないと思ってしまうのはとてもよくわかるのですが、お薬を使用の際は必ず一言お声掛けください。

ご面倒とは思いますが、初診の際や久しぶりにいらっしゃったとき、お薬が処方された時などは我々に一言いただけるとより最善の治療ができますし最悪の事態を避けることができます。