こんにちは。
丸尾歯科技工士の安波です。
今回は令和6年に新規保険診療に導入されたエンドクラウンについて説明したいと思います。
エンドクラウンとは
近年、歯科医療でもデジタル化が進み、コンピューターで設計、加工装置で樹脂のブロックなどを切削して製作するCAD/CAM冠が普及し一般的になっていますが、CAD/CAM冠の中でも新しいタイプの被せ物が作れるようになりました。
それがエンドクラウンです。

一見、普通のCAD/CAMクラウンのように見えますが・・・

①エンドクラウンの構造
従来の被せ物は歯冠が大きく失われて、歯に被せ物を入れる場合、ポスト(土台)を立ててその上に被せ物を装着する二重構造です。
このように、エンドクラウンはポストと被せ物を一体化させた被せ物です


②エンドクラウンの素材
ハイブリッドレジンと呼ばれる歯科用のレジン(プラスチック)にセラミックを混ぜた素材です。
保険のCAD/CAM冠と同じ材料になります。
③メリットは
・歯を削る量が少ない
ポストと被せ物が分かれている一般的な被せ物と比べると、歯を削る量が少なく抑えられるので歯に優しい。
・治療時間が短い
歯を少なくて済むので治療時間が短くなります。
・通院回数が少なくなる
ポストと一体化なので、ポストの製作に必要な工程がなく、通院回数が少なくて済みます。
・保険診療が適応
従来は自費のみでしたが、令和6年度に保険適用のエンドクラウンが導入され、支払いの金額を抑えられる。
・噛み合わせのきつい場合も入れやすい
噛み合わせがきつく、高さが得られにくい歯でも、ポストと被せ物の二重構造の従来の被せ物と比べ、エンドクラウンは一体化しているので、高さを確保しやすく噛み合わせが強い場合でも、欠けたり外れたりしにくい。
④デメリットは
・適応範囲が少ない
保険導入されているのは奥歯(大臼歯)のみで、前から6番目7番目だけになります。
・生活歯(神経が残っている歯)はできない
失活歯(神経を取り除いた歯)にしかエンドクラウンは使えません。
・歯の向きが重要
従来の二重構造の被せ物は、歯根の向きが傾いていてもポストの向きを調整することで被せ物を入れやすくしていましたが、エンドクラウンは一体化していますので、歯(歯根)の向きに合わせて装着する必要があるので、傾きが大きい場合は難しくなります。


今回はエンドクラウンを紹介しました。
エンドクラウンについてご質問、ご相談のある方はお気軽にスタッフにお声かけ下さい。


























