これから衛生士を目指す方へ ~奨学金制度のご案内~

みなさんこんにちは。丸尾歯科の冨田です🐷🌸

今日は歯科衛生士目指す方へ衛生士の魅力と当院の奨学金制度のお話しをさせていただきます(^▽^)/

お口の健康は全身の健康へと繋がると言われており、口腔健康管理のスペシャリストである歯科衛生士の存在が欠かせません!
お口の健康づくりを通して、食べる力、生きる力をサポートする
歯科衛生士は、社会がとても必要としている職業です❕

▼歯科衛生士って、こんなに素晴らしい職業です▼

☆国家資格
歯科衛生士は国が認めるスペシャリスト、一度資格を取得すれば、一生働ける仕事です!

☆家庭と仕事を両立しやすい
出産、育児後も復帰しやすく、子育でもとても働きやすい職業です。当院女性スタッフのなかにも産休、育休を経て復帰し、その後子どもが大きくなるまではパートで…といった働き方をしている人が多数在籍しています。

☆患者さんと信頼関係を築ける、とてもやりがいのある仕事
歯科衛生士は患者さんの一生の健康に寄り添え、患者さんからの「ありがとう」が何よりうれしい仕事!

そしてなんと歯科衛生士の愛媛県内就職率は100%!

社会に求められているからこその就職率です(^▽^)/

「ありがとう」と言われる仕事がしたい、

一生使える資格をとりたい、

誰かの役に立ちたい、そんな方にオススメの職業 「歯科衛生士」です(*‘ω‘ *)

あなたの想い叶えませんか?

~奨学金制度のご案内~

当院では、歯科衛生士を目指して勉強されている方を対象に、奨学金制度を実施しております。歯科衛生士を目指している方、現在歯科衛生士学校に在学中の方の応募も歓迎します。

《対象》
歯科衛生士養成学校(河原大学校・松山歯科衛生士専門学校)に通学中、または入学見込の方。

当院に勤務することが条件なので、就職活動はせずに就職活動時間を国家試験合格に向けた勉強に打ち込めます
将来、当院で働きたいと考えて下さる方には、とてもオススメの制度です。

《特徴》

・現場で働く、歯科医師や衛生士に質問や相談ができる

・在学中にアルバイトで力をつけ、卒業後は即戦力になれる!

・資格取得後、当院に就職すれば、返還免除!(在職期間に定め有り)

頑張る人、これから頑張りたい人を応援します!

ご興味のある方はご覧下さい

奨学生パンフレットはこちら

☆昨年から1人、奨学金制度を利用して衛生士専門学校へ通いながら、当院でアルバイトをしているスタッフがいます!!
業務中は毎回積極的にメモを取ったり、先輩衛生士に質問をしたり
お昼休みには推しの話でみんなと盛り上がったり♪
とても頑張り屋さんで明るく前向きな彼女に、先輩スタッフも日々元気をもらっています!
当院にとっても社会にとっても、大切な衛生士の卵(*^-^*)

たくさん学んで夢を叶えてくれることを願っています。当院には何でも答えてくれる経験豊富で優しいベテラン衛生士がたくさん!また様々な院外セミナーやウェビナーを受けることができます。

そして今年の4月からもう1人増えます!!
2人とも実力ある衛生士として、大切に育てていけたらと思います♪

 

フッ素とインプラント

こんにちは。衛生士の徳本です。

今回はフッ素とインプラントの関係についてお話したいと思います。

まずフッ素についてですが最近はみなさんもフッ素入り歯みがき粉を使用していたりしてフッ素(フッ化物)が虫歯予防効果の高い成分としてご存知かと思います。

そのフッ素の働きには主に3つあります。

1.歯の再石灰化の促進

酸によって歯の成分が溶け出す現象を「脱灰」、歯の成分が歯に戻る現象を「再石灰化」といいます。唾液にはもともと再石灰化作用があるのですが、フッ素はその働きを加速させます。

2.酸に強い歯にする

私たちの歯は「ハイドロキシアパタイト」という物質でできています。とても硬い物質ですが、酸には弱いです。ですがフッ素によって再石灰化が促進される際にハイドロキシアパタイトは「フルオロアパタイト」という酸に強い物質に変わることで歯を酸に強くするのです。

3.細菌の活動を抑制する

フッ素には細菌の活動を抑える作用もあります。お口の中にフッ素があると細菌が酸を作り出す力を減少させます。これがフッ素の効果です。このフッ素の効果を発揮させるためには、毎日のフッ素入り歯みがき剤やフッ素のジェルなどを継続的に使用することが虫歯予防に役立ちます。

 

フッ素とインプラントの関係

そんなフッ素ですが、インプラントに影響を及ぼすと思われている方が多いのではないでしょうか?

確かに9000ppm以上の高濃度フッ素を含有するフッ素塗布剤では著しいチタンの腐食が認められるという発表がフッ素研究会からされましたが、フッ素研究会が注意を促しているフッ素濃度は9000ppmは国内で販売されている歯みがき粉やフッ素のジェルでは存在しない数値です。

日本国内の製造販売認証基準ではフッ素濃度は1500ppm未満とされている上、1000ppmを越えるフッ素濃度でも唾液で薄まるとされています。

ですから歯みがき粉やジェルに含まれるフッ素がインプラントを腐食させるリスクは低く、かつ天然歯が虫歯になるリスクを軽減できるためインプラント治療後もフッ素入りの歯みがき粉やフッ素のジェルを使っても大丈夫だと日本口腔衛生学会も発表しています。

しかし、天然歯が少なくインプラントが多い方やそれでもやっぱり腐食が心配な方は、フッ素無配合の歯みがき粉やジェルを使用するのが良いと思います。

インプラント用のフッ素無配合の歯みがき粉としてはジェルコートIPがあります。

ジェルコートIPは高い殺菌成分の塩酸クロルヘキシジンが細菌かんせんのリスクをさげ、良好なお口の環境を維持することができます。また、歯肉活性化成分配合でインプラントを永く保つためにインプラントの土台(歯肉)をしっかりサポートします。

フッ素入りの歯みがき粉、フッ素無配合の歯みがき粉それぞれ自分のお口の中の状態に合った歯みがき粉を選んでお口の健口を維持しましょう。

自分でどちらを使用したらいいのがわからない方はいつでも私達に聞いて下さいね。

 

丸尾歯科の2023年

こんにちは!受付の桑田です。ぐっと気温が下がりやっと冬本番の気候になってきました。

みなさん、いかがお過ごしですか?

早いもので今年もあとわずかとなりました。丸尾歯科でもこの1年、色々な取り組みをしてきました。

セミナーや研修を受けて患者さんに喜んでもらえるようなプロジェクトを考えたり、イベントも少しずつ復活させたり。

その中で1番の大きな取り組みとして「デンタルフィットネス」の導入があげられます。

「デンタルフィットネス」というのは

治療の延長線上のメンテナンスではなく、治療が完了した人をより健康な人に向けていく方法で、どうすれば疾病予防できるかを教育するのではなく、どうすればより健康になれるかを一緒に考えていくシステムです。

その導入に向けて、4月から月に2回ほど休診日にセミナーを受講し、8月には香川のしん治歯科へ見学、実践練習に行ってきました。

泊まりの研修で他院を見学させてもらうということも今までない経験でとても勉強になりました!

大きく変わるのは今まで20分で診ていたのを約45分かけて予防のメニューで診ていくようになることです。

それにともなって予約も治療と予防を分けて取るようにし、患者さんの待ち時間を軽減していこうと考えています。

また、「Vセブン」というつまようじ法の歯ブラシを新しく取り入れていて、

衛生士は休診時間に何度もブラッシング練習し、チェックを受け全員合格をもらいました!

10月から随時「デンタルフィットネス」を導入していますが、患者さんにも満足して頂いてます。

これからも丸尾歯科では患者さんに喜んでもらえるよう色々なことを勉強し、取り入れていきたいと思います。

最後になりましたが、今年も1年ありがとうございました!来年も引き続きよろしくお願いします!

年末年始休診のお知らせ

誠に勝手ながら、当院は下記の期間を休診とさせて頂きます。

12/28(木)午後~ 1/4(木)

 ※新年の診療は 1/5 (金)から開始いたします。

何卒ご不便をおかけいたしますが、宜しくお願いいたします。

 

皆さまが年末年始もどうかお身体をご自愛し、お元気で過ごされることを祈っております。

インプラントオーバーデンチャー(LODI)とは

こんにちは。愛媛県松山市の丸尾歯科、衛生士の京極です。

今回はインプラントオーバーデンチャー(LODI)のお話です。

インプラントはご存知の方が多いと思いますが「デンチャー」とは入れ歯(義歯)の事です。

部分入れ歯をパーシャルデンチャー、総入れ歯をフルデンチャーといいます。

部分入れ歯(パーシャルデンチャー)

部分入れ歯はご自分の歯がまだ残っているので、残っている歯に入れ歯の引っ掛け(クラスプ)をかけることで入れ歯の維持、安定を得ることができます。

しかし、入れ歯の出し入れで引っ掛けがかかっている歯に負担がかかったり、噛んだ時に入れ歯にかかる力が引っ掛けている歯にもかかってくるので引っ掛けの歯に負担が集中することになります。    

入れ歯の引っ掛けがかかる歯は、上記のような理由から、歯の根の破折が起こりやすかったり歯周病などで歯のグラつき(動揺)が出ているとますますグラグラになってしまって抜歯になる可能性が高くなります。

審美的にも保険の入れ歯の引っ掛け(クラスプ)はでできていますので、引っ掛ける歯が前の方だと引っ掛けが見えて目立ってしまいます。

総入れ歯(フルデンチャー)

総入れ歯は上下とも歯茎との吸着で維持をもたせるので歯茎が痩せると外れやすくなったり、入れ歯がズレて歯茎に痛みが出るようになります。        

また引っ掛けがない分、維持をもたせるために入れ歯で歯茎を包むような設計になるので入れ歯が大きく感じたり、上あごの部分も覆うようになるので違和感や異物感を感じやすくなります。

インプラントと入れ歯、どちらが良いのかは状態次第

歯がなくなってしまったらインプラントをすることで残っている歯に負担をかけずに審美的、機能的にもご自分の歯のように補う事ができるのですが、歯がなくなってしまった場所や本数、患者様の心理・体調面、コスト面で入れ歯とインプラントを併用することもあります。

インプラントオーバーデンチャー

インプラントオーバーデンチャー(LODI)は入れ歯の下にくるようにインプラントを埋入し、アタッチメントをつけることで引っ掛けがなくても入れ歯を下から支え安定を図ります。

LODIに使用するインプラントは通常のインプラントより短く細いのと、被せを入れるわけではなく、上に入れ歯がくるので専用のアタッチメントをつけるようになるので、インプラント埋入時の負担もトータルのコストも抑えることができます。

入れ歯も新しく作り治す必要はなく、今使っている入れ歯に合わせて施術することも可能です。もちろん保険で作った入れ歯でも大丈夫です。

金色の部分がインプラントです。

黒い部分はアタッチメントでこれがインプラントにパチッとはまり込むことで引っ掛けがなくても維持が出て入れ歯が安定します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インプラントをする前の入れ歯です。上あごも覆われています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このように総入れ歯の場合、LODIをすることで維持が出ますので上あごの部分を無くしてしまって、違和感を減らすことができます。

興味がお有りの方は、是非スタッフまでご相談下さい。

要注意! 子どものお口の癖

丸尾歯科 保育士兼歯科助手の季羽です。

お子さんにこんな癖はありませんか?

指を吸ったり爪を咬んだりする

 

唇を咬む

 

口の周りをなめる

 

舌を前や横に出す(飲み込む時や話す時に舌が見える)

このようなお口の癖が4歳を過ぎても続くと、歯並びや噛み合わせに影響が出やすくなります。

 

指しゃぶりや爪咬みなどは保護者の方も気づきやすく、「歯並びが悪くなる」とご存知の方も多いと思います。

一方、

唇を噛んだり舌を前に出したりする癖は保護者の方も気づかないことが多く、歯並びへの影響があることもあまり知られていません。

このような癖が続くとお口の周りの筋力のバランスが崩れ、歯並びや噛み合わせにも影響を及ぼしてしまいます。

それ以上に見た目だけではなく「食べる・話す・呼吸する機能」にも問題が起こりやすくなります。

指しゃぶりの悪影響

長期に及ぶ指しゃぶりは、前歯が咬み合わない「開咬」という状態になることがあり、前歯で食べ物を咬みきれないため、一口にたくさん入れすぎてよく咬めなくなります。

飲み込む時には舌で前歯の隙間をふさごうとするようになり、さらに開咬が悪化し、

そこから「お口ポカン」さらには口呼吸につながることもあります。

このようにお口の癖は侮れないものです。

矯正治療をしていても、お口の癖があると上手く進まなかったり、装置を外した後で後戻りしたりすることもあります。

まずは日頃お子さんの口元を見て、このような癖がないかチェックしてみてください。

もし気になる癖があれば、4歳を目安にやめさせるようにしましょう。

悪習癖のやめさせ方のポイント

指しゃぶりや爪咬みは「4歳になったらやめようね」「◯◯組さんになったらやめようね」とあらかじめ目標を決めて、自分からやめられるようにしていくと良いですね。

唇を咬んだりなめたりする癖は本人も無意識でしていることが多いので、「唇を咬まない方がかっこいいよ」などと声かけしてあげましょう。

どの癖も「しちゃダメ!」と強く注意すると、お子さんのストレスになったり、他の癖に移行したりすることもあるので自分でやめられるようになるといいですね。

 

舌を前に出す癖はまずは「正しい舌の位置」を身につけることが大切!!

この位置に舌先をつける練習をし、食べたり話したりする時以外はこの場所に舌をつけるように意識するようにします。

飲み込む時に舌が前に出るお子さんは、正しい嚥下の仕方のトレーニングがおすすめです!

丸尾歯科では嚥下のトレーニング方法をお伝えしているので、お子さんの癖が気になる方はスタッフにご相談くださいね。

医療費控除と高額療養費について

事務長の亀田です。

私も医療費控除と高額療養費を間違えてしまうことがあります。

そこで今回はそれぞれについて書きたいと思います。

◆医療費控除とは

1月1日から12月31日までの間に10万円以上の医療費を支払った際に受けられる控除をいいます。対象となる医療費は、自己のものだけでなく、配偶者や子どもなど生計を共にする家族や親族の分を含めることが可能です。

いつ申告するのか…

確定申告の際に医療費控除を申告します。年末調整では医療費控除を申告することはできません。職場で年末調整をされている場合は、確定申告で修正申告するようになります。

医療費控除の対象となるもの

保険診療での治療費、公共機関を使用した場合の交通費、自費診療で行なった詰め物・被せもの、インプラント治療

医療費控除を受ける際の注意事項

平成29年以降、医療費控除は医療費の領収書の添付が不要となりました。代わりに、医療費控除の明細書の提出と、領収書の自宅での5年間の保存が必要です。

確定申告で医療費控除の計算のため使用した領収書は、捨てずに大切に保管しましょう。

また、加入している医療保険の保険者や健康保険組合などから医療費通知の交付を受けている方は、この通知書を添付書類として利用することができます。

医療費控除の明細書

◆高額療養費とは

同一月(1日から月末まで)にかかった医療費の自己負担額が高額になった場合、

一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。

医療費が高額になることが事前にわかっている場合(手術や入院など)には、「限度額適用認定証」を提示する方法が便利です。

「限度額適用認定証」は各保険者に申請すると発行してもらえます。

自己負担額限度額とは

自己負担限度額は、年齢および所得状況等により設定されています。

以下を参考にしてください。

75歳以上の方

 

CAD/CAMインレーについて

こんにちは!丸尾歯科・技工士の池山です。

令和4年度より保険適用となったCAD/CAMインレー。「保険治療で白い詰め物にできる」となれば、魅力的に感じる方も多いかと思います。

もともと、CAD/CAMインレーに先駆けて「CAD/CAMクラウン(被せ物)」が、数年前から保険適用となっています。4番、5番、条件付きで6番(7番)の臼歯へ入れることが可能です。

歯科におけるCAD/CAM(キャド・キャム)とは、コンピューターを利用してインレー(詰め物)やクラウン(被せ物・差し歯)を設計・制作するシステムのことを指します。

ここで一番お伝えしたいのは、CAD/CAMインレーは、セラミックインレーとは別物だということです。CAD/CAMで使う歯科素材は、レジン(プラスチック)に焼成前のセラミック(陶器)の粉を混ぜた物で、強度・耐久性はあまり高くありません。

俗に言う「オールセラミック」は製作の過程で焼成することで、強度と美しい透明感を出しています。しかし、CAD/CAMでは色が決まったブロック材を機械で切り出して製作するので、基本的に焼成は行われません。

強度でいうと、CAD/CAMはセラミックの約3分の1、セラミックはジルコニア(人工ダイヤモンド)の約半分程度でしょうか。

ここでの強度は、あくまでも物質としての硬さの話なので、虫歯になりやすいかどうかではありません。噛み合わせや適合性、審美性、さまざまなことを考慮して、適切な素材を判断します。

CAD/CAMとセラミックの主な違い

CAD/CAMインレー(冠)

✳︎色は白いものの、色調が単調で透明感がない。

✳︎長年使用していると、だんだん光沢が失われ、変色する。

✳︎セラミックと比較して柔らかいため、表面に傷がつきやすい。細菌で不衛生になる場合がある。

保険適用外セラミック

✳︎天然の歯と同様の色調、高い審美性がある。

✳︎汚れがつきにくく、綺麗な白さを長く維持できる。

✳︎傷がつきにくいため、比較的衛生さを保つことができる。

CAD/CAMインレーの製作過程

①口腔内で形成して、型取りをします。

②石膏模型が出来たら、咬合器につけます。

③模型を光学印象して、コンピューターに画像を取り込み、設計をします。

④ミリングマシンでブロックを削り出します。

 約10分程でインレーの形になります。

⑤模型に試適して、研磨したら完成です!

CAD/CAMインレーは白い詰め物が入りますが、強度の問題により破折リスクが高くなります。

脱離したり、二次カリエスリスクも高くなるでしょう。

これらの理由で、非推奨の歯科医院も多くあります。

歯の治療の際に、気になる点やご不安なことがありましたら、スタッフにどうぞお気軽にご相談ください。

コーヌス義歯(コーヌステレスコープデンチャー)

こんにちは。丸尾歯科技工士の安波です。

今回は特殊な義歯(コーヌステレスコープデンチャー)についてお話します。

コーヌステレスコープデンチャーとは

口腔内の支台歯(残っている歯)に合着される内冠と、義歯と合体して製作される外冠とから構成される二重金属冠型式の義歯です。

テレスコープとは望遠鏡のことですが、望遠鏡のように内冠上を外冠がスムースに着脱できるデンチャーということでテレスコープと名付けられています。

イメージとしては茶葉を入れる茶筒のように筒と蓋を筒が内冠で、蓋が外冠と思って頂ければ分かりやすいと思います。

内冠は支台歯に装着され、外冠は義歯に連結されている義歯は内外冠の緊密な適合性によって、口腔内にリジットに保持されます。

長所

・クラスプ(バネ)を使わないので、目立ちにくく審美的に良好です。

・内冠と外冠が精密に適合し、自身の歯に近い感覚で食事ができます

・義歯が小さい設計なので、装着したときの違和感が少ない

・異物感、味覚障害、発音障害が少ない。

・シンプルな構造なので、歯磨きしやすく虫歯、歯周病になりにくい。

・横揺れの力がないので、土台の歯の負担が軽く有害なストレスを与えない

・1本1本の歯にかかる力が分散され、無理な力が掛からなくなり、歯が長持ちします

・残った歯がダメになった場合でも、修理しながら長期間使用することができ、新製の必要がない

短所

・コーヌス義歯を外してる時は、内冠の金属が見立ち審美性に欠ける

・保険適用が出来なくて自費になります。

土台の歯が健康だったとしても削る必要がある

 

当院ではコーヌスを患者様にお使い頂いて20年以上経っています。

今でも多くの患者様にご利用して頂いております。

ご質問、ご興味がございましたらスタッフまでお気軽にお声かけください。

舌の役目とは・・・

こんにちは、歯科衛生士の藤田です。
突然ですが、日常で舌がどういう役割を担っていると思いますか?
多くの方が味覚と答えるのではないでしょうか?
その他にも舌には、発音や歯並び、咀嚼(そしゃく)と嚥下(えんげ)といわれる重要な役割があります!

1.味覚

甘味、酸味、塩味、苦味、うま味の基本5味があります。
そして驚くことが1つ…

基本5味の中に辛味がないのをお気づきでしょうか?

そうなんです!辛味は味覚ではなく痛みの分類に分けられます。
味覚を感じる仕組みは、舌の表面に多数ある味蕾と呼ばれる組織内の味細胞が味覚の成分を感知し、その情報が神経を介して脳に伝わるという流れになります。

2.発音

私たちが発する言葉にも舌の存在は欠かせません。
舌の動きによって異なる音を発する手助けをしています。

3.歯並び

舌は歯並びにも影響しています。
鏡をみて自分の歯並びをよく見てみると…舌の周りに歯が並んで生えていませんか?

舌があるからこそ上下とも舌を取り囲むように歯が並んでいるんです!!

この時、特定の歯を舌で押してしまうなど舌癖があると歯並びに悪影響があります。
また舌は上の前歯の裏にくっつく位置が正常な位置です。
正常な位置に舌があることで口がしっかりと閉じられ、呼吸は鼻を通じて行われるようになりますが、
正常な位置でない場合舌の位置が下がっていると口呼吸になってしまいます。
口呼吸は口腔内の乾燥やウイルスが直接喉に入り込むためインフルエンザや感染症のリスクが高くなります。
また高齢の方の食べこぼしや誤嚥でむせることが増えてきたら舌の筋力低下のサインと追われています。

4.咀嚼(そしゃく)

摂取した食物を歯で噛み砕いて粉砕することをいいます。また「噛む」とも言われます。
食べ物を噛む時に舌は食べ物を歯と歯の間に移動させることと歯で噛み砕いた食べ物を集めて再度、歯の方へ移動させ咀嚼させます。
この時舌は、唾液を分泌するのを助け、食べ物に消化液を混ぜ合わせ飲み込みやすい形にする働きがあります。

5.嚥下(えんげ)

摂取した食物を食道から胃へ送りこむことをいいます。
飲み込みには舌圧が重要です。食べものを送り込むパワーになります。
口の中のものを上手く飲み込めなくなる場合は嚥下障害が起きているかもしれません。
上記のように舌は様々な役割と関係しています。
舌の筋力が十分に足りていない場合、お子さまがお口ぽかんになってしまったり、ご高齢の方だと食べこぼしや、誤嚥、嚥下障害が起こってしまいます。
舌の機能の向上のために、舌の筋力を強化する目的で開発された自主訓練用トレーニング用具があります。
その名も…

「ぺこぱんだ」です!!

ペコぱんだは嚥下(飲み込み)に必要な舌と口蓋の接触力(舌圧)を強化するために開発された自主訓練用トレーニング用具です。
「舌圧」とは、舌をくちの中の天井方向に向かって押しつける力のこと。
人間がものを飲み込む際に、舌圧が重要であることが研究でわかっています。
加齢や病気により、うまく食べものを飲み込めないと「誤嚥性肺炎」になるリスクが高くなります。
好きなものを食べ続けるために、舌圧を維持しておくことが重要です。
舌圧が20kPa(キロパスカル)より低い場合、飲み込みに問題が生じる可能性が高くなります。
ペコパンダがあれば簡単にいつでもトレーニングできます。
舌の筋力トレーニングをすることでお子さまお口ぽかんや、ご高齢の方の食べこぼし、誤嚥、嚥下障害を防ぐことができます。
気になった方は是非当院のスタッフまでお尋ねください。