こんにちは、歯科衛生士の山口です。
当院では毎年8月には「くちびる甲子園」と銘打って、口輪筋を測定するイベントを行っています。
口輪筋とは、読んで字のごとく、唇の周囲の筋肉です。
口輪筋は口を動かすだけではなく、舌の筋肉や表情筋と複雑に繋がっており、
筋肉が十分に発達せず弱かったり、加齢等で弱ることで様々な弊害が起こります。
まず、舌筋が弱くなると、唾液の自浄作用が働かなくなり、舌苔が増えたり、舌の表面に汚れが溜まりやすくなる。
口輪筋が弱いと、
・いつもポカンと口が開いている
・いびき、無呼吸が起こる
・睡眠中も口が開き、口の中が乾燥する
(歯肉炎、口臭、虫歯の原因に)
・口呼吸になりがちで風邪をひきやすくなる
・口の周りがたるんでしわになる
・入れ歯の安定が悪くなる(特に総入れ歯)
・飲み込み、嚥下がうまくいかず誤嚥性肺炎の元になる
など、いろんな日常生活に支障をもたらす原因に繋がります。
口輪筋UPに効果が期待できる方法
そこで、舌筋・口輪筋の低下予防に、衰え始めの筋力回復に最適なトレーニングが
「あいうべ体操」
です。
どのくらい効果があるのか、実際にあいうべ体操を実践してみました!!
トレーニング開始前に口輪筋の力を測る機械で測定しました。
成人女性の平均の筋力は、13.0N(ニュートン)ですが、私の始めの筋力は11.8Nと平均以下で、この数値は10台後半の平均くらいでした。

1ヶ月後、毎日あいうべ体操をした結果がこちらです!

成人女性の平均13.0Nを見事に超えました!!!
あいうべ体操をやり始めてから、始める前よりも、
朝起きた時の口の乾燥が減ったり、こころなしか顔周りも少しスッキリした気がします!
詳しいあいうべ体操のやり方はこちらの動画を見てくださいね。
最後に、口輪筋がとても弱い方専用のトレーニング装置「パタカラ」という物もあります。
興味のある方は、ぜひスタッフにお尋ね下さい。