リテーナー

こんにちは。丸尾歯科技工士の安波です。

今回の技工シリーズは、

歯列矯正後に後戻りを防ぐための装置「リテーナー」について

お話します。

リテーナーとは、

矯正治療により移動した歯を、その状態に保持するために用いられる装置のこと、保定装置とも呼びます。

矯正治療が終了したら口腔内に付けていた装置(ブラケット)を外します。

矯正して綺麗に並んだ歯ですが、何もせずに放置していると、元の位置に戻ろうとしてしまいます。

矯正治療が終わったら、リテーナーで歯を保定することは必須なのです。

保定がしっかり出来ていないと、せっかく整った歯列がいつの間にかガタガタになってしまい、

もう一度整え直すのにまたブラケットをつけないといけなくなる場合もあります。

上記の理由で、当院では矯正治療が終了して装置を外した日にリテーナーを作成し、装着して頂いております。

リテーナーにも種類があるのですが、当院ではマウスピースタイプの取り外し式のリテーナーを用いています。

素材はアクリル樹脂で透明ですので、目立ちにくく審美性に優れています。

それでは簡単に作成方法をご紹介します。

①装置を撤去して、歯型を取ります

患者さんから型取りして得られた模型です。

②模型にリテーナーの外形線を記入します。

③アンダーカットを埋める。

取り外しがきつくなり過ぎないために、歯牙の凹んでいる所をシリコーンで埋めます。

④専用のプレス機でプラスチックシートをプレスします。

⑤プレス後の状態です。

⑥外形を整えて出来上がりです。

⑦出来上がったリテーナーをセットします

当院では午前中の早い時間帯に来院して頂き、型取りして作成し、お手数ですが夕方にもう一度来院して頂いております。

何かご質問などございましたら、スタッフにお気軽にお声かけ下さい。