8020運動

事務長の亀田です。

今回は「8020運動」についてお話しします。

8020(ハチ・マル・ニイ・マル)運動とは

「80歳になっても自分の歯を20本以上保とう」

という運動です。

これは、平成元年(1989年)に当時の厚生省と日本歯科医師会が提唱して開始されました。

「80」

は、当時(平成元年)の平均寿命が男性75.9歳・女性81.8歳でしたので、男女合わせた平均寿命に相当します。

現在の平均寿命(平成30年簡易生命表)は、男性81.3歳・女性87.3歳と、「80」を大きく上回るようになりましたので、8020運動は「80」をゴールとする捉え方から、より健康な高齢期を過ごすための運動という意味合いに変化しつつあります。

「20」

は、「自分の歯で何でも食べられる」ために必要な歯の数を意味します。

今までに行われた歯の本数と食品を噛む(咀嚼)能力に関する調査によれば、

だいたい20本以上の歯が残っていれば、硬い食品でもほぼ満足に家族と同じものが噛めることが科学的に明らかになっています。

出典:e-ヘルスネット(厚生労働省)

このように「8020」を達成するには生涯にわたる歯科保健対策が必要です。

小児期から歯の喪失の二大原因であるむし歯と歯周病の予防を充実させること

で、将来の「歯の喪失」を防ぐことが可能となります。

「L8020乳酸菌」を使った「8020ヨーグルト」を食べたことがある方やスーパーで見かけたことがある方もいらっしゃると思いますが、

L8020乳酸菌とは、

歯周病、むし歯になったことのない健康な子どもの口の中から発見されたヒト由来の乳酸菌です。

歯周病菌・むし歯菌の発育を阻止する、制菌効果のある乳酸菌の一種で、ヒトの口腔内から5種類の歯周病菌とむし歯菌・カンジダ菌を効果的に抑制し、口腔内環境を健康に保ちます。

治療が終わったら「おしまい」ではなく、一生自分の歯で食事でき、虫歯や歯種病の再発予防の為にも定期的に歯医者さんへ足を運んでもらいたいです。