赤ちゃんの歯と離乳食

丸尾歯科 保育士兼歯科助手の季羽です♪

今回は赤ちゃんの歯の生える時期と離乳食のポイントについてのお話です。

離乳食の進め方で大切なのは、

月齢ではなくお子さんの発達に合わせること

お子さんの体とお口の発達に合わせた、離乳食の形態にしていくことが大事です。

 

乳歯はまず下の前歯から、生後6~9ヵ月ごろに生えはじめます。

託児を利用されているお母さんたちや、子育て広場くーふぁんでの講座の時にも「まだ歯が生えてこなくて心配。」というお悩みを聞くことがあります。

歯の生える時期は「目安」なので個人差がありますし、生えてくる順番が少し違うこともあります。

歯が生えてくる前には歯茎がふくらんできて、触れると固くなってきます。

歯が生えるのが遅くても、歯茎が固くなってきていれば心配はいりませんが、1歳3ヵ月くらいになっても生えてこないようならば、歯科医院で相談しましょう。

 

下の前歯が2本生えると、次は上の前歯が生えはじめます。

上の前歯が生えてくると舌や唇も発達し、細かな動きもできるようになってきます。

離乳食も少し形のあるものを歯茎でつぶして食べる時期です。

上下の歯茎の隙間は5㎜ほどで、それより小さく切りすぎると上手につぶせません。

野菜を茹でたものなどは厚さにも気をつけましょう。

この頃には指でものをつまめるようになってくるので、手づかみ食べも始まります。

汚れるのは大変ですが、自分で食べようとする意欲を大切にしてあげてくださいね。

手づかみ食べが始まると、前歯でかじりとることができるようになってきます。

この前歯でかじりとるという動きは、お口の発達にとても大切です!!

 

前歯が上下4本ずつ生えそろったら、1歳~1歳半くらいで奥歯(第1乳臼歯)が生えてきます。

離乳完了の時期になってきますが、

奥歯で噛む練習はまだまだ始まったばかりで、大人と同じものが食べられるわけではありません

すりつぶす動きはまだできず、繊維質のレタスなど生野菜は、噛めずに吐き出したり丸のみしたりしてしまうので避けましょう。

 

2歳ごろまでに上下の切歯が生えそろい、3歳ごろには第2乳臼歯(1番奥の歯)が生えて、乳歯が20本になります。

このように歯の生え方でお口の動きは変わってきます。

「なかなか食べてくれない」「吐き出してしまう 」「丸のみしている」

などのお悩みがある時には、

離乳食の形態が発達と合っていないという場合もあるかもしれません。

寝返りやはいはい、歩く時期などが一人ひとり違うように、

お口の中の発達や歯の生える順番も一人ひとり違います。

「何ヵ月になったからこんなものが食べられる」というわけではないので、

お子さんの成長のペースに合わせて進めていきましょう(^-^)

お困りごとや分からないことはいつでもご相談くださいね。