こんにちは、歯科衛生士の上田です。
日に日に気温が下がってきて、風邪やインフルエンザに注意しないといけない季節になりました。
しかも、今年はコロナウイルスにも注意しないといけないので、感染予防が重要になってきます。
インフルエンザもコロナもウイルスが口から体内に侵入して感染する病気です。
実は、これらのウイルス以外に、口から感染してしまう病気があります。
ガン・心疾患・脳血管疾患に次いで多く、高齢者には特に注意して欲しい感染症なんです。
それは・・・
肺炎(誤嚥性肺炎)です!!
つい先月も作曲家の筒美京平さんが、誤嚥性肺炎でお亡くなりになりました。
某J事務所好きの私は、筒美京平さんの曲で青春時代を過ごしてきたと言っても過言ではありません。
(あ!スミマセン、脱線しました・・・テヘ)
誤嚥性肺炎って何?ちょっと聞きなれない方もいらっしゃると思いますので、今回は誤嚥性肺炎についてお話したいと思います。
一言でいうと、誤飲と誤嚥の違いは、
誤飲・・・異物を間違って食道から飲み込むこと
誤嚥・・・飲み込みが正常に行われず、誤って気管に入ってしまうこと
本来、飲食物は正常な嚥下をしていれば食道から胃へと送られますが、咽頭や舌の機能が低下してくると口腔内の細菌も一緒に気管から肺へ入ってしまい炎症を起こすことで誤嚥性肺炎になることも。
誤嚥性肺炎の起こり方↓↓↓↓↓
通常健康な方は、気管に食べ物が入ってしまっても、反射的にむせることで気管から排出させる機能が備わっていますが、高齢の方(特に要介護者)は筋力低下や嚥下機能の衰えにより咳反射が起こらず肺に入ったままになって炎症を起こすと言われています。
食べ物も唾液も口の中を通過して体内に取り込まれています。
この時にお口の中の細菌(特に歯周病菌)が一緒に気管から肺へと入っているのです。
正常に食道から取り込まれた場合、細菌は胃酸で死滅してしまいますが、
肺の中に胃酸のように強い酸はありません。
このように、高齢になり、摂食嚥下機能が正常に行われなくなって継続的に誤嚥を引き起こしたり、歯磨きが上手にできなくて口腔内にたくさんの細菌がいると誤嚥性肺炎になりやすくなります。
肺炎予防の近道は、まずは
プラークコントロール
です。
歯磨きに不安がある方は早めの歯科受診と歯科衛生士によるブラッシング指導を習慣にして、
健康で長生きできる身体と免疫を身につけましょう!
特に舌の上にはたくさんの細菌が住み着きやすいので、舌清掃もオススメです!!
動画を見て一緒にクリーニングしましょう!
最後に・・・
実はコロナウイルスもプラークコントロールで体内への進入を抑制できるといわれています。
感染症を起こさない生活習慣も必要ですので、ぜひメンテナンスにお越しくださいね。