歯科衛生士の山口です。
歯ブラシの交換時期と歯ブラシの正しい持ち方についてお話します。
私たちのお口の中にはたくさんの菌が存在しています。
その菌たちを、歯ブラシで毎日落としています。
使用した歯ブラシは、いくら洗って乾燥させたとしてもブラシの毛束の根元には菌が繁殖してきます。
また毛先が開いたり、コシがなくなったものは清掃能力が落ちるだけではなく、歯や歯茎を傷つける恐れがあります。
1.交換時期は・・・
使用するブラシの毛の硬さや歯磨きの方法によりどのくらいで毛が開いてくるかも変わってきます。
ブラシの背中側から見て毛がはみ出ているようであれば交換!!
はみ出ていなくても1ヶ月経ったら交換するようにしましょう!
物持ちが良いというのは良いことですが、歯ブラシに限っては当てはまりません。
しっかりと虫歯や歯周病の予防をするために、道具の管理もしっかりと行っていきましょう。
2.長持ちさせるためには正しい使い方を・・・
歯ブラシの正しい持ち方
歯ブラシの基本的な持ち方は、大きく分けて2つ
① 鉛筆を持つように握って持つ「ペングリップ」
②手のひらで握るように持つ「パームグリップ」
細かいところまでしっかりプラークを落とすならペングリップがオススメですが、
磨く部位に合わせて、磨きやすい方法で持つと良いです。
ただし、どちらの持ち方でも、歯ブラシをギュっと強く握らないようにしましょう。
歯磨きの基本である「軽い力で磨く」「小刻みに動かして磨く」ためには、歯ブラシは軽く持つことが大切です。
・1~2週間で歯ブラシの毛先が開いてしまう
・歯科医院で歯磨きに力が入りすぎていると言われる
・固めの歯ブラシがお好み
という方には「ペングリップ」がおすすめです。
余計な力が入らず、小刻みに動かしやすいので、すみずみまでていねいに磨くことができます。
ペングリップで磨く時のコツは、「ワキを締める」ことです。
こうすることで、歯ブラシを持つ手が安定して磨きやすくなります。
3.一番大切なのは、適切な歯磨き圧!!
歯磨きの効果を発揮するには、正しい力で磨くことです。
歯ブラシを歯に当てる適切な力(圧)は150g~200gといわれています。
これ以上強く当ててしまうと、歯ブラシの毛先が歯に押し付けられ外に広がり、きちんと歯面に当たらないのでプラークが落としきれないだけでなく、歯茎を傷つけたり、必要以上にこすり過ぎると歯茎が下がって根っこの表面が出てきたり、知覚過敏の原因にもなります。
逆に100g以下と弱すぎてもプラークが落とせません。
ご自分がどのくらいの圧で磨いているのかを知るには、家庭用の計量器をご自分の歯だと思って歯ブラシを当てて磨いてみるといいでしょう。
また、歯ブラシのハンドルにはいろいろな形のものがあるのですが、ペングリップで磨くには、鉛筆のように丸みを帯びた形のものが適しています。
ぜひ、選ぶ際の参考にしてみてください。
動画を見て正しい歯みがきの仕方を習得してくださいね。