シーラントの役割

こんにちは、歯科衛生士の高木です。

今日はシーラントの役割について少しお話したいと思います。

まずシーラントとは何か、皆さんご存知でしょうか?

シーラントとは、歯の溝の部分が虫歯にならないように
プラスチックで溝をコーティングする処置のことです。

シーラントは、全ての歯に行うのではなく、永久歯の溝が深い奥歯(特に6歳臼歯)や前歯の裏の窪みが深い場合に行います。
特に生えたばかりの永久歯はエナメル質が柔らかいため酸に弱く、虫歯になりやすいため、生え変わりの時期の子供に行うことが多いです。

ではこのシーラント、いったいどのくらいの虫歯予防効果があるのでしょうか?

シーラントをした場合、約60%以上の虫歯予防効果が期待できると言われています。

奥歯の咬みあわせの溝の部分は最も虫歯になりやすい部分です。

そこを物理的に塞いで、細菌が入り込まないようにすることで虫歯を予防しているのです。

また、最近のシーラントはフッ素が含まれているため虫歯予防がより効果的です。

シーラントは絶対に行わないといけない処置ではありませんが、

予防効果は高いので虫歯が心配な方は、自分やお子様の歯をした方がいい歯なのかどうか、

一度歯科医院で聞いてみるといいかもしれません。

シーラントの方法は・・・

虫歯になっているわけではないので歯を削る必要はありません!

通常の虫歯治療よりも患者さんの負担が少なく行えます。

①歯の溝の汚れをブラシや歯石をとる機械できれいに清掃する

②シーラントがしっかり付着するようにお薬を塗り、水で洗い流す

③シーラントを行う部分をしっかり風で乾燥させ、シーラントを溝に流し込む

④光を照射し、シーラントを固める

最後に高さ等確認し、完了です!!

比較的小さなお子さんでも行える処置だと思われますが、

一定時間口を開けておくのが難しいという場合は処置が行えないこともあります。

最後にシーラント後の注意ですが、

シーラントは詰め物同様、とれてしまうことがあります。

かといって硬いものを噛んではいけないわけではありません。

通常通りの食生活でOKです。

とれてしまった場合はまた詰めなおすことが可能ですので、すぐにご連絡ください。。

また、シーラントをしたからといって絶対に虫歯にならないわけではありません。

特に柔らかい食事を好むお子様や仕上げ磨きを必要とするお子様は要注意ですので、

ご自宅でしっかりと歯磨きやフッ化物の使用を行い、

定期的に歯科でのお口のチェックを行いましょう!