『CERECアップデート』オンライン講習レポート

公開日:  最終更新日:2022/03/28

講習を受けた際には最新の治療法だったとしても、
新しい材料が発売されたり 特殊な方法が開発されたりと、医療は常に日進月歩です。

そんな中CEREC治療の第一人者である 風間龍之介先生 による
CERECアップデートについての講習が行われました。

風間先生の主催するスタディグル-プ「Innovative Zahnmedizin」では、定期的に講演会をひらいており、現在はコロナ渦のためウェブで開催されています。
今回の講習では 新しい専用のバーや表面処置剤などについて、いくつか紹介していただきました。


CEREC専用バーの改善について

CERECの形成には通常のバーと違い、
CEREC特有の形態を付与するため専用のバーを使います。

当院でも導入当時より↓の専用のバーを使用していましたが、
この度 精度を上げるため若干のサイズ変更があったので、その情報をお教えいただきました。

CAD/CAM補綴物作成時の支台歯形成用ダイヤモンドバー

装着後の辺縁の研磨方法

最近 多く使用されている審美性の高い被せ物の材料として、
ジルコニアやe-maxが挙げられます。

ひらたく言うとセラミックなのですが、その種類は様々です。
セラミックを装着したあと 辺縁の研磨をする際、最も難しいのが歯と歯の間の 隣接面です。

通常の研磨をするためには、主に回転切削器具が用いられますが、
今回の講習では前後運動で研磨するラミニアチップの使用法、 および具体的な隣接面の研磨方法について教えて頂きました。

ラミニアチップ


ラミニアチップ 参照動画

汚染された歯面の処理剤について

CEREC 1day Treatmentの最大の利点は、
仮着期間をおかず即時に修復することで
形成面を汚染させることなく、修復物を装着できることです。
ただ様々な状況により、仮着が必要な場合も多々あります。

その場合、1週間後に仮着剤をはずした歯牙表面が 細菌や唾液・血液などで汚染されています。
汚染されたままの歯牙に修復物を装着しても、
接着が悪かったり、中で虫歯が進行したりと悪いことしかありません。
そこで、仮着剤を除去した後の歯面を できる限り洗浄してくれる歯面処理剤についても教えて頂きました。

カタナクリーナー

唾液/血液による汚染の清掃メカニズム動画

仮着材・仮封材の残留物による汚染の清掃メカニズム動画

はじめて風間龍之介先生にオンラインで講習を受けた 2020年以降、
当院ではCERECを万全の体制でスタートし、症例も着実に増えてきました。

歯の状態は患者様一人ひとり違います。1つ1つの症例にきちんと向き合い、
その人に合った精度の高い治療とメインテナンスを行える歯科医院を目指し、 これからも日々新しい知識の習得・精進を重ねていきたいと思います。

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