インプラント周囲炎にインプラケア

こんにちは、衛生士の徳本です。

せっかく入れたインプラントですが、手入れがおろそかになると自覚症状のないままインプラント周囲炎になります。

自覚症状がないからと放っておくと、最悪インプラントを失う事にもなりかねません。

そこで、今日はインプラント周囲炎をおこさせないための方法をお教えします。

インプラント周囲炎とは

インプラントの周囲組織で炎症が起こる疾患で歯周病と同じ細菌感染症の一種で、歯面ではなくインプラントの表面に付着したプラーク(歯垢)が原因で起こります。

インプラントの周囲のプラークをしっかり清掃しないと、はじめは歯肉の部分で、そして進行すると骨に入っている部分で歯周病菌が増殖しはじめ、歯周病菌が出すサイトカインという毒素で炎症反応が起き、骨が破壊されます。

インプラント周囲炎の症状は、歯周病と同様に明らかな痛みを伴わない場合が多く自覚症状が現れにくいのです。

インプラント周囲に炎症が起こると、歯肉が赤くなり腫れます。

また、歯磨き時に出血することもあります。

歯肉の腫れが進むと歯肉とインプラントの境目に隙間ができ、その中に細菌などが繁殖します。

その状態が続くと炎症が深い所まで広がって歯槽骨を破壊します。

歯槽骨の破壊が進むと、インプラントは少しずつぐらつきはじめそのまま放っておくとぐらつき大きくなり抜け落ちてしまいます。

予防とメンテナンスが大切!!

インプラント周囲炎をおこさせないためにはまずは毎日、丁寧にインプラント周囲についたプラークをおとすことが重要です。

そこでおすすめのブラシがぺリオブラシです。

インプラントのかぶせのつけ根と歯肉の隙間にピッタリフィットします。

それと、インプラケアの使用をおすすめします。

インプラケアとは、細菌から口の中を守り歯肉を健康にする効果があるインプラント専用の歯磨剤です。

インプラケアの主成分は漢方薬としても使用される生薬です。

主成分の一部にグレープフルーツ種子エキスやハスがあります。

グレープフルーツ種子エキスはあらゆる歯周病菌に対して高い殺菌効果があります。

また、ハスは真菌(カビ)に対して高い抗菌力があるためインプラントを清潔に保つ効果があります。

インプラントの所はインプラケアを使って磨きましょう。

最後に一番大切なのが、定期的なメンテナンスを心がけていただくことです。

ぜひ、お手入れのチェックをうけて、インプラントの寿命を伸ばしましょう。

丸尾歯科のイベント!

みなさん、こんにちは!受付の桑田です。

今回は丸尾歯科で取り組みしているイベントについてご紹介します。

丸尾歯科では一年を通じて色々なイベントをさせてもらっています。

1月キシリトールガム付き「おみくじ」

2月「バレンタインデー」3月「ホワイトデー」キシリトール入りのチョコプレゼント

4月フレッシャーズ「口臭測定」

5月「母の日」矯正患者のお母様へカーネーション(現在はお花タオル)プレゼント

6月「虫歯予防デー」フッ素入りジェルコートプレゼント

7月「七夕」笹飾り、短冊に願い事を書いて飾っています

8月「くちびる甲子園」口輪筋の力を測定してアドバイス

9月「敬老の日」8020達成した方に表彰状をお渡ししています

10月「ハロウィン」小学生以下のお子様にキシリトールチョコプレゼント

11月「勤労感謝の日」歯面研磨のチケットプレゼント

12月「メリークリスマス」スタッフサンタ帽でお迎え、チョコのプレゼント

などなど。。みなさんもご存知のものもあると思います。

中には20年近く行っているイベントもあるんですよ~

丸尾歯科に来られる患者さんに治療以外でも来て良かったと思ってもらえるおもてなしとしてイベントを考えて行っています。

ただ、今コロナ禍で待ち時間が長くなったり、待合室が密になるようなイベントは控えさせて頂いています。

早く今まで通りに行えるようになればいいのですが。。

これらのイベントの中でも丸尾歯科でも「初」となるイベントが、7月に行った「夏祭り」です。

(3年前になりますが・・・)

Lineと連動しての企画で発案、準備、運営とスタッフ全員で取り組みました!

駐車場で輪投げやボールすくいなど、夏祭りならではの出店、そして、スリーホイラーに乗っての記念撮影。たくさんの方にご参加いただき、大成功のイベントとなりました。

また、お子さん対象に簡単な無料歯科検診を行いましたが、その中から矯正を始めてくれたお子さんもいました!

毎年の恒例イベントにしたいと思っていましたが、ご存知の通り新型コロナの影響で2回目以降の開催は出来ずじまい・・・

新型コロナが落ち着いたら、キッザニアや職場体験のような体験型のイベントも行い、より地域密着の歯科を目指していきたいと思います。

最後になりますが、

5月の今月は「母の日」のイベントとして、矯正で通われているお子さんのお母様にプレゼントをさせていただいています。矯正治療はお子さんの頑張りはもちろんですが、親御さんのご協力なしではできません。

いつも本当にご協力感謝しています!

今後もみなさんに喜んでいただけるようなイベントを企画していきますのでよろしくお願いします!

糖尿病と歯周病のふか~い関係

こんにちは。丸尾歯科、衛生士の京極です。

今回は糖尿病と歯周病のお話です。

昨今、いろんなところで糖尿病と歯周病の関係が深いことを耳にすることが増えたことでしょう。

皆さんご存知の通り、糖尿病は、膵臓から分泌されるインスリンの働きが悪くなり、血糖値が慢性的に高いままになってしまう病気です。

インスリンは、骨格筋、脂肪細胞、肝細胞への糖の取り込みを促して血糖値を下げる働きをする唯一のホルモンです。

インスリンの働きが悪くなる理由

①膵臓の機能が低下し、十分な量のインスリンが分泌されなくなる

②インスリンの分泌量は十分だが、インスリンの糖の取り込みを促す力が弱くなる

糖が細胞に取り込まれずに血糖値の高い状態が続くと、血管が傷付き様々な合併症を引き起こします

糖尿病の怖いところは、実はこの合併症なのです。

糖尿病の三大合併症は①失明②腎不全③足の切断です。

この三大合併症は微小な血管の障害ですが、より大きな血管の動脈硬化が進行することで心筋梗塞、脳梗塞のリスクが高くなります。   

しかも糖尿病は自覚症状がないままゆっくり進行していき、自覚症状が出た頃にはかなり血糖値が高い状態になっていることが多いです。

糖尿病と歯周病との関係

歯周病の場合、歯周病菌の出す毒素によって歯周ポケットの中で炎症が起きています。

炎症部位には、体の反応により「炎症性物質」が集まります。進行した歯周病だと、「炎症性物質」が歯ぐきから体内に持続的に供給される影響で、糖を体の細胞に取り込むインスリンの働きが弱められます。 

このため、血糖値が高いままになり、糖尿病が進行しやすくなると考えられています。

歯周病による糖尿病悪化のメカニズムとして考えられているのが、

歯周病が悪化→歯周ポケットの炎症が拡大→炎症性物質が体内へ侵入→インスリンの働きを阻害→糖尿病が悪化     

という負のスパイラルです。

歯周病が糖尿病悪化の一因になるだけではなく、歯周病が改善すると糖尿病が改善することがわかっています。

歯周病をきちんと治療することで歯ぐきの炎症が治まると、炎症性物質も発生しなくなります。そうするとインスリンがしっかり働いて、血糖値を下げられるようになり結果、糖尿病も改善するというわけです。

糖尿病だけではなく、歯周病との関連が高いと考えられている全身の病気に

心筋梗塞・脳梗塞、誤嚥性肺炎、関節リウマチ、菌血症、腎臓病、非アルコール性脂肪肝、早産・低体重児出産、骨粗鬆症、アルツハイマー型認知症

などがあります。

心疾患、脳血管疾患は日本人の死因の第二位、三位です。

歯周病により「炎症性物質」が歯ぐきから体内に入り込み、血流に乗って全身の様々な場所で病気の引き金になっています。

歯周病はもはやお口の中だけの病気ではなく、全身の病気に深く関わっており、歯周病も糖尿病と同じで様々な合併症を引き起こしているといえます。      

歯周病により炎症が起きている歯ぐきは傷口と同じで、歯周病菌が体内に流れ込む入口になります。

歯ぐきから血が出るという方はできるだけ早く歯科で治療を受けてください。

今は症状がないという方も、歯周病は痛みがなく進行し、自覚症状が出た頃にはかなり進行しているので、しばらく歯科へ行かれていない方は是非一度受診していただくことをおすすめします。

歯周病を治療しても、歯周病菌が完全にお口の中からいなくなる、ということはありません。もちろん歯科での定期的なメインテナンスが重要です!

きれいなお口で健康(健口)な人生を歩むのか、歯周病で様々な病気を引き起こしたり悪化させ不健康(不健口)な人生を歩むのかはあなた次第です。

当院では歯周病菌の特に悪さをする菌(Pg菌)がいるかどうかを検査する機械を導入しました。 

健康に生涯を過ごすためにもPG菌が存在するかしないか調べてみたい方はお気軽にスタッフにお声かけください。

丸尾歯科でも皆様のお口の健康、全身の健康を守るサポートをいたします!

 

正しい姿勢で食べていますか?

丸尾歯科 保育士兼歯科助手の季羽です。

お子さんのお食事について、困っていることはありませんか?

例えば・・・

「クチャクチャと音をさせながら食べる」

「あまり噛まずに飲み込んでいる」

「食べるのに時間がかかる」

など…

それらは、虫歯があって噛めない、噛み合わせが悪い、食べる意欲がないなどが原因のこともありますが、

「食べる機能」に原因があるかもしれません!!

食べる機能とは、お口や舌を正しく動かして食べ物をよく噛み、飲み込むことです。

食べる機能を育てるためには、食事中の姿勢もとても大切です。

お子さんの食べる姿勢は、足がぶらぶらしていたり、猫背だったりひじをついていたりしませんか?

正しい姿勢のためには机と椅子の高さがポイントです。

机はじが90°に曲がるくらいの高さ。高すぎると腕が動かしにくく、お茶碗を持って食べることができません。またせっかくの食事もよく見えません。

椅子はひざが90°くらいに曲がり、足の裏が床につく高さ。(届かない場合は台を置きます)背筋はしっかり伸ばしましょう。

机や椅子の高さはお子さんが自分で選べないので、保護者の方が気をつけてあげましょう。

また、食べる時はお口を閉じて噛むことや一度にたくさん食べ物を入れすぎないことも様子をみて声かけしてあげてください。

「口を開けて食べない」

「肘をつかない」

「背筋を伸ばして食べなさい」

など、昔から言われているような基本的なことは、実は「食べる機能」を育てることにもつながるものです。

正しい姿勢で食べることで、よく噛めてしっかり飲み込むことができますし、お口の筋肉を動かしやすくなります。

お口の筋肉をよく動かすことで、あごの発達や舌や唇を動かす力が育ちます。

これらは、よい歯並びにもつながります。

子どもの頃に正しい姿勢で食べる習慣をつけていると、年齢を重ねて高齢期になった時に、誤嚥による肺炎などの予防にもつながります。

体と同じようにお口の機能も加齢と共に低下していきます。

子どもの頃に正しい習慣、機能を身につけることで高齢になってからの機能低下も緩やかになります。

保護者の方も一緒に、この機会に食事中の姿勢を見直してみませんか?

丸尾歯科では、お子さんのお口の機能が育っているかの検査を行っています。

検査の結果により、お口の機能を育てるための食事のアドバイスや、トレーニングをしてお口の機能を育てるお手伝いをさせて頂きます。お気軽にご相談ください。

令和4年4月1日から診療報酬改定が行われました

事務長の亀田です。

 

令和4年4月1日から診療報酬改定が行われました。

患者さんにとって何のことだろう?何か影響あるの?と思われますので、簡単にご説明しますね。

 

まず「診療報酬」とは

 

日本では全国民に加入が義務付けられている公的医療保険制度(社会保険や国民健康保険など)があるため、病気やけがなどの際に保険証を提示すれば、誰でも必要な医療行為(診察、治療、処方など)を受けることができます。

 

医療機関に、その対価として支払われる費用は「診療報酬」と呼ばれ、厚生労働大臣が定めた医療行為1つひとつの点数を足し合わせて算出した金額となります。

 

医療費は国によって定められます。

 

診療報酬の点数は、1つひとつの医療行為ごとに厚生労働大臣が細かく決めています。

皆さんが受けた医療行為に対する価格は、医療行為ごとに決められた点数を基に「1点=10円」として計算されます。

 

例えば、初診料は264点ですので2,640円になります。

 

この医療行為ごとの点数「1点=10円」という金額は、全国どこでも変わりありません。

そのうち、自己負担分(原則3割※年齢や所得に応じて異なります)は患者さんが、残りは加入している医療保険者が、医療機関に支払うことになります。

 

診療報酬は2年ごとに改定されます

 

診療報酬は、時代によって変動する社会や経済状況に応じるため、2年ごとに改定されます。診療報酬のルールは、厚生労働省に設置されている中央社会保険医療協議会(中医協)で改定の必要性が審議された後に、諮問・答申を経て、厚生労働大臣が定めています。

 

次の図は、厚生労働省が公表している今回の診療報酬改定の基本方針になります。

こんな感じ・・・って見て頂けたらと思います。

 

では、どんな内容が変わったのかいくつか挙げていきます。

 

初再診料

 

初再診料は、来院時に毎回入っているものです。

 

初診料 261点 → 264点

再診料  53点 →  56点

 

毎月月初に保険証の確認をしておりますが、マイナンバーカードをお持ちの方は、マイナンバーカードに保険証情報を紐付けている人もおられると思います。

マイナンバーカードで保険証の資格確認を行ったり、薬剤情報や特定検診の情報を取得した場合には、初診料・再診料に「電子的保健医療情報活用加算」が加算されます。

当院は、設備が整い次第皆さんに案内させて頂きます。

 

歯科口腔疾患の重症化予防の推進

 

歯周病は進行・再発しやすい疾患であり、治癒には至らず一時的に病状が安定した状態にある患者に対して、歯周組織を維持できるように継続的な治療・管理が必要。

 

当院では、1~3ヶ月毎に歯磨きチェックと歯周ポケット深い箇所がある方にはクリーニングを行っております。同じ治療内容でも4月からの診療報酬改定で窓口負担の金額が変わる方もいます。

 

ライフステージに応じた口腔機能管理の推進

 

加齢による口腔機能の低下がみられる為、対象年齢の見直しが行われました。

当院では、50歳、55歳、60歳、65歳の年に「舌圧測定」を行い、口腔機能の低下を早期発見し、トレーニングを行うことで、口腔機能を維持できるようにします。

 

 

他にも治療の点数が変更になっています。お会計時の明細で気になる事がありましたら、ご質問下さい。

 

患者様の将来を考えるクロスアーチスプリント

こんにちは、歯科衛生士の上田です。

何年もメンテナンスに通って頂いている担当の患者様が、

「最近、痛くはないんだけど硬いものが上手く噛めないのよ~」

との訴え。

まずこの患者様の15年前の初診時の口腔内写真です。

上の前歯がフレアアウトして出っ歯になり、なおかつ隙間もできています。

そこで矯正して出っ歯と隙間を治しました。(↓治療後の写真)

↓最近の口腔内 かなり出っ歯が進行してしまいました

初回来院時から重度の歯周病で進行し歯の支えの骨が目減りしており、歯周病の治療と毎月のメンテナンスで何とか抜歯を免れてはいたのですが、年齢が上がるにつれ、徐々に歯の動揺が大きくなり、暫間固定の接着剤では噛み合わせを支えられなくなり、上顎の前歯、上顎左右の奥歯がそれぞれ咬む度に放射状に外に跳ねられて動いていました。

これをフレアーアウトと言います。

基本的に、深い歯周ポケットや骨欠損の大きい重度の歯周病は、歯周病の治療を行っても、歯のグラグラや失った骨は元の健康な状態(歯周病になる前の状態)には決して戻らないのです。

(特別な治療を行うことで、ある程度回復させることは出来るが、歯周病になる前の状態まで戻すのは不可能です)

歯周病で支えを失った歯は咬み合わせの力に耐え切れず、咬めば動き、炎症があれば体が歯を押し出そうとし浮いてきてさらに咬み合わせの邪魔になり、もっとグラグラになり、これを繰り返していくうちに最悪は抜歯になってしまいます。

そこで、できるだけ長い期間抜歯せずに自分の歯を温存し、なおかつ、お手入れが簡単でしっかり咬める治療が必要になってきます。

それを可能にするのが、クロスアーチスプリントです!!

この患者様には、コーヌスクローネを用いたクロスアーチスプリントでの治療をオススメしました。

コーヌスクローネとは患者様がご自分で取り外しできるブリッジです。

歯の動揺を止めるには、1~2歯であれば接着剤で両隣の歯を暫間固定しますが、多数歯になるとブリッジで固定する必要があります。しかしブリッジは、支台歯がむし歯や歯周病で抜歯になるとブリッジ全部をやり替えなければなりません。これって、かなり大変ですよね?他の支台は何ともないのに外して作り変えないといけないのですから・・・

特にブリッジの場合は、1本おかしくなっても繋がっているから悪くなったことに気付かず、いつのまにかむし歯や歯周病が悪化し、症状が出た時には全部抜歯なんてこともあります。

しかし、この、コーヌスクローネはダメになった歯の部分だけ修理ができ、総義歯としても使えるため、通常の入れ歯やブリッジと違って一度作ったら作り変える必要がありません。

欠点は歯を削らないといけないことと、歯磨き時と寝る時には外さないといけないことですが、将来、ずっとご自分の歯でしっかり咬めてメンテナンスしやすいコーヌスクローネはオススメの治療法です。

このように歯と歯の間に隙間があるので、歯ブラシ・歯間ブラシも当てやすいので、プラークコントロールしやすくなっています。

↓このように外した時は金属が目立ちますが、人前で外すシチュエーションはまず無いと言えます。コーヌスを装着すれば被せが入っているのと同じで目立ちません。

固いものが好きなのにしっかり咬めなくなって困っているという方は一度ご相談ください。患者様にとって良い治療法を一緒に考えたいと思っています。

CAD/CAM冠

こんにちは。丸尾歯科・技工士の池山です。

保険でできる白い被せ物CAD/CAM冠」をご存知ですか?

歯の模型をスキャンしてコンピューターで設計し、プラスチックとセラミックが混ざったハイブリッドセラミックのブロックを機械で削り出して作ります。

金属の価格高騰や金属アレルギー問題から、白い被せ物の保険適応範囲が拡大しており、

現在では前から1〜5番の歯は条件なしで入れることができます。

6番目の歯を入れるには「前から7番目の歯が4本全て残っている」ことが条件で、歯ぎしり・食いしばりの癖がある方はできません。

[CAD/CAM冠のメリットとデメリット]

☆メリット

・金属アレルギーの心配がない

・保険が適用される部位であれば、3割負担で費用が抑えられる

・天然の歯に近い硬さのため、噛み合う歯に対して負担がかからない

・金属色でない白い歯なので目立たない

★デメリット

・透明感がなく再現できる色調が単色

・表面が劣化しやすく長く使用すると性質が下がる

・プラスチックが含まれているため、時間がたつと変色する

・セラミックや金属に比べて強度が劣るため、歯ぎしりや食いしばりで欠けたり、割れたりする可能性がある

・プラスチックの性質上、傷がつきやすくプラークが付きやすい

・ゆがみを生じやすいため、金属やセラミックと比較すると被せ物が外れてしまうことがある

デメリットも納得のうえ、ご自身に合った方法をドクターと相談して選びましょう!

それでは、CAD/CAM冠の製作工程をご紹介します。

①土台の形成をして、型取りをします。

②石膏模型を作ります。

③トリミングをして、咬合器につけます。

④模型をスキャンして、コンピューターで設計します。

⑤色合わせをしたブロックをセットして、ミリングマシンで削り出しをします。およそ10〜15分程かかります。

⑥適合をみて研磨して完成です。

金属の冠と比べると、ワックスアップして鋳造する手間が省けて、かなり時間短縮されます。

保険で白い歯が入るのは嬉しいですが、丸尾歯科では長持ち・綺麗・1日で治療が終わる、セレック1DAYトリートメントができます!

天然の歯に近い機能性と美しさを兼ね備えたオールセラミック冠です。使用するセラミックブロックは、CAD/CAM冠のレジンブロックよりさらに緻密で強度が高く、天然歯と同等の弾力と硬さを持ち合わせているので、プラークや汚れが付着しにくく、見ためも美しい仕上がりになります。

継ぎ目からのむし歯の再発がないと言われている、おすすめの治療法ですので、詳しくはスタッフにお尋ね下さい。

正しい入れ歯の、お手入れ保管について

歯科衛生士の山口です。

皆さんは普段入れ歯を、どの様にお手入れ、保管されてますか?今回は入れ歯のお手入れと保管についてのお話です。

 

「入れ歯のお手入れ方法」

1 入れ歯を外し、落として破損したり、排水溝に流れたりしないように、洗面器などを下に置いて水を流し、入れ歯専用のブラシで洗います。

 ※この時、歯磨き粉などは付けません。 

 

2 ぬるま湯に洗浄剤を入れ、入れ歯を浸けておきます。

●熱湯や漂白剤につけたり、乾燥させたりするのは、変色や変形のもとになるのでやめましょう。

●総入れ歯で汚れが付きやすいのは、歯と歯のすき間や、裏側の歯肉と接着する面です。

●部分入れ歯は複雑な形をしているものや、金属の部分などに汚れが残りやすいです。

 

 

「汚れたままの入れ歯を入れていると…」

・入れ歯に付く歯垢(デンチャープラーク)が溜まり、義歯性口内炎の原因になる。

・口腔内の細菌が増え、器官に入ると誤嚥性肺炎を起こす危険がある。

などのことがあります。

 

以前ブログでも紹介しましたが、毎日のお手入れを少しでも楽にしたい方には、

「ピカッシュ」をおすすめしています!

 

Ag+(銀イオン)の粒子をコーティングする抗菌技術です。

1度の塗布で約3ヶ月もの間、ヌメリや臭いを撃退し、スッキリ清潔に保ちます。

詳しくはこちら

 

お気軽にスタッフまでご相談ください (*^-^*)

セラミックの詰め物・被せ物(e.max)の作り方 PART1

こんにちは。丸尾歯科技工士の安波です。

前回のブログでセラミックの詰め物・被せ物(e.max)について紹介しました。

当院ではe.maxをプレス製作CAM製作の2通り実施しております。

今回は詰め物(インレー・アンレー)を作る時に行うプレス製作での作り方を紹介したいと思います。

①患者さんから型取りした印象材に石膏を流し、硬化したら外します。

②模型作りを行います。ダウエルピン立て、のこ入れなどを行い、上下の歯の模型を咬合器に石膏で付けます。

③ワックスアップします。ワックス(蝋)で詰め物を作り、口腔内の噛み合わせを再現します。

④ワックス(蝋)の詰め物を埋没材を使って埋没し、円柱形の鋳型を作ります。

⑤円柱の埋没材(鋳型)を電気炉に入れワックスを焼却します。

⑥溶炉機器でワックスが焼却された鋳型に溶かされたブロックをプレスします。

⑦常温まで冷えるのを待って、埋没材からプレスされたセラミックの詰め物を取り出します。

⑧模型に戻して適合、調整、研磨します。

⑨色付け、艶出しを行い完成です。

次回はCAM製作での手順を紹介したいと思います。

6歳臼歯のお話し

こんにちは、歯科衛生士の藤田です。

突然ですが,

一番最初に生える永久歯(大人の歯)ってどこの歯かご存知ですか??

個人差はありますが、

乳歯と入れ替わりで生えてくる下の前歯か、

乳歯の1番後ろから生えてくる『第一大臼歯(6歳臼歯)』という永久歯になります。

今日はその6歳臼歯についてお話しします。

6歳臼歯は

永久歯の中でも噛む力が1番強く、噛む・砕く・すり潰すといった食べ物を食べる上で最も大切な働きをしています。

また、これから生えてくる永久歯の歯並びを決める大切な歯です。

しかし、永久歯の中でも一番虫歯になりやすいので生えてきたらすぐに予防を心掛けましょう。

6歳臼歯が虫歯になりやすい理由
1、生えてきたことに気づきにくい
2、生え始めはブラシが当たりにくい
3、生えたてで歯質が弱い
4、溝が深くて汚れが付きやすい

虫歯にならない為には。。。

1.時間をかけて丁寧に磨きましょう

歯ブラシを真横から入れて毛先を噛み合わせの部分に押し付けるようにします。

仕上げ磨きも忘れずに!

2.フッ素を塗りましょう

最も酸に弱い、生え始めの頃の歯にフッ素を塗るとより効果を発揮します。ただし継続しないと効果は得られません!

3.おやつは時間を決めましょう

長い時間甘い味を楽しめるアメや歯にくっつきやすいキャラメルは特に注意が必要です。

他にもクッキーやチョコレートは歯の溝に残りやすいので、ダラダラ食べないようにしましょう!

 

6歳臼歯だけではなく、乳歯と入れ替わりで生えてくる永久歯が生え始めてから強くなっていくのには、2〜3年かかると言われています。

また、6歳頃から最終的にすべての永久歯が生え揃うのは13〜14歳頃になるため、普段の予防として手軽にできる『歯磨きの徹底』と『フッ素の使用』を中心に、定期的な歯科検診をオススメします!!